薬学部に1日10時間挑んだ記録

薬学部に1日10時間挑んだ記録 | 自習室KAKOI
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5月、受験生にとって最も長い季節が始まる

ゴールデンウィークが明け、初夏の風が吹き始める5月。街路樹の緑が鮮やかさを増し、爽やかな陽気に誘われて外へ出たくなる季節だ。でも受験生にとって、この季節は複雑な時間でもある。

友人がSNSに上げる旅行の写真、急に伸びる夜の時間、夏の模試に向けてじわりと積み上がるプレッシャー。「今ちゃんとやっておかないといけない」という焦りが、じわじわと心に染み込んでくる頃だ。

そんな5月の空気の中、昨年の受験シーズンを自習室で駆け抜け、難関私大の薬学部に現役合格を果たした18歳の女性・Aさんの話を紹介したい。彼女が語る言葉は、今まさに机に向かおうとしているあなたへのエールになるはずだ。


「家では集中できない」——スマホに負け続けた日々

Aさんが自習室KAKOIの巣鴨駅前店を使い始めたのは、高校3年生の12月末のことだった。受験本番まで2か月を切ったタイミングで、ようやく重い腰を上げた。

それまでの勉強場所は主に自宅のリビングや自室だった。机に向かっても、気づくとスマホを手にしている。通知が来れば確認したくなるし、少し疲れたからとSNSを開けば、気づけば30分が経っている。

「スマホやSNSの誘惑がいちばんの敵でした。自分でもわかってるんですけど、やめられなくて」とAさんは振り返る。志望は薬学部。理系科目の積み重ねが問われる難関学部だけに、時間の質が成否を分ける。でも家での勉強は、どこかが常にゆるんでいた。

また、自習室という選択肢を意識してはいたものの、Wi-Fiや電源がちゃんと使えるのか、料金はどのくらいかかるのか、という不安もあった。受験生の身で費用がかさむのは避けたい。そんな現実的な心配が、踏み出すのを遅らせていた一因でもあった。

背中を押した「3つの条件」

Aさんが巣鴨駅前店を選んだ理由は、明確だった。

  • 自宅から近く、通いやすかった
  • 年中無休で、年末年始も含めていつでも使える
  • 他の自習室より料金が安く、受験生でも無理なく払える

特に「年中無休」という点は、12月末に決断した彼女にとって決定的だった。年末年始は塾も閉まり、図書館も休館になる。受験生にとっては「空白の1週間」になりやすい時期だ。でもKAKOIは元旦も変わらず開いている。「ここなら年末年始も勉強できる」という安心感が、入会の決め手になった。

料金への不安も、実際に調べてみれば杞憂だった。月額の費用は想定より低く、毎日通い詰めることを考えれば1日あたりのコストは極めて小さい。Wi-Fiや電源の心配もなく、「あとは通うだけ」という環境が整っていた。

家から近かったし、年中無休で料金も安かったので、もっと早く使い始めればよかったと思いました。

Aさん・18歳・現役合格

1日10時間——「量」ではなく「質」の変化

自習室に通い始めてから、Aさんの1日は大きく変わった。1日の勉強時間は平均10時間。数字だけ見れば驚くが、彼女が強調するのは「量が増えた」ことより「質が上がった」ことだ。

自宅では10時間机に向かっていても、実質的に集中していた時間は半分にも満たなかった。でも自習室では、席に座った瞬間から「勉強モード」に入れる。周囲も同じように黙々と取り組んでいる。その空気が、集中を持続させてくれた。

Aさんが実践していた工夫がある。それが「腕時計を机の上に置く」というルーティンだ。

本番を想定して、腕時計を机に置いて勉強するのがおすすめです。試験本番と同じ感覚で時間を管理する練習になります。

Aさん・18歳・現役合格

入試本番ではスマホを持ち込めない。時間管理は腕時計が頼りになる。だからこそ、自習室での勉強中から腕時計を机に置き、本番と同じ感覚で問題を解く訓練を積んでいた。「自習室という場の緊張感」と「腕時計という小道具」が重なって、本番への免疫ができていったのだ。

勉強量そのものについては「変わらなかった」とAさんは言う。でも、その内側にある密度は確実に上がった。10時間のうち、スマホに奪われる時間がゼロになった。その差が、最終的な結果を変えた。

合格発表の朝、「ホッとした」という言葉の重み

東京理科大学薬学部への合格が確定したとき、Aさんの最初の感想は「ホッとしました」というひと言だった。

爆発的な喜びではなく、静かな安堵。それはきっと、やるべきことをやり切ったという実感があったからだろう。12月末から毎日10時間、逃げずに向き合い続けた自分を、どこかで信じることができていたのかもしれない。

受験期間中、Aさんが同じ自習室で勉強する仲間の存在を心強く感じていた場面もあった。隣や向かいの席で、似たような年齢の受験生が黙々とノートを広げている。その姿が「自分も負けていられない」という静かな刺激になっていた、と話してくれた。

また、同じ巣鴨駅前店には、公認会計士試験の合格を目指して通う20歳の大学生の姿もある。目標も試験も違うけれど、「限られた時間で結果を出さなければならない」という緊張感は同じだ。そういった多様な目標を持つ人たちが同じ空間に集まることで、自習室全体に凛とした空気が流れている。

Aさんが後輩の受験生へ向けて残した言葉は、シンプルで力強い。

落ち込んでいる暇があったら、勉強するのが良いです!

Aさん・18歳・現役合格

模試の結果が悪かった日も、思うように解けなかった日も、気持ちを引きずらずに次の1問へ進む。その積み重ねの先に、合格があった。

5月の今、「場所」を変えることが最初の一歩

初夏の5月。受験生にとって、夏の天王山までの助走期間でもあるこの季節は、勉強の「習慣」を作るのに最も適したタイミングだ。夏休みに入ってから慌てて環境を整えるより、今から「集中できる場所」を確保しておく方が、長い目で見れば圧倒的に有利になる。

Aさんが体験したのは、場所を変えただけで勉強の「質」が変わるという事実だ。スマホを手元から遠ざけ、同じ目標を持つ人たちに囲まれる。ただそれだけで、机に向かう1時間の密度がまったく変わる。

「もっと早く使えばよかった」というAさんの言葉は、12月末に踏み出したからこそ生まれた後悔だ。5月に読んでいるあなたは、まだ十分に間に合う。今日の午後、一度だけ足を運んでみることが、この夏を変える最初の一歩になるかもしれない。

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この記事を書いた人

松尾 大造のアバター 松尾 大造 代表取締役

インプラス株式会社 代表取締役。自習室KAKOI(かこい)創業者。

大学受験を志す娘の保護者としての経験と、従来の自習室に対する課題意識から自習室KAKOIを創設。文京区を中心に7店舗を展開し、月間1,000人以上の方に利用される学習空間を提供しています。

全店舗の半個室ブース設計、利用プラン、経営戦略のすべてを手掛けており、「学習効果を最大化する環境」の実現に情熱を注いでいます。

利用者の安心安全を最優先し、デスク単位の防犯カメラ設置やデジタルキーによるアクセス管理を業界に先駆けて導入・運用しています。

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