OETを3年以内に合格する──48歳会社員が自宅を捨てて自習室を選んだ理由|自習室KAKOI

48歳会社員のOET挑戦記 | 自習室KAKOI
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8月、英語試験の季節に問い直す「勉強できる場所」

8月は受験生だけが忙しい月ではない。夏休みという名目で街のリズムが変わり、カフェはいつも以上に混み合い、図書館の自習席は朝から行列ができる。

TOEICやIELTS、そしてOET(医療従事者向け英語資格試験)など、秋の試験シーズンに向けて勉強を本格化させる社会人も少なくない。問題は、「どこで勉強するか」だ。

仕事をしながら学び続けることの難しさは、時間の確保だけではない。「勉強できる環境」をいかに整えるかが、最終的な合否を分ける。そのことを身をもって実感した48歳会社員の話を、ここに記したい。


主人公・Aさんのプロフィールと目標

Aさんは48歳の会社員。職場は都心にあり、最寄り駅は新御徒町だ。現在、本郷三丁目駅前店を拠点に自習室KAKOIを利用している。

Aさんが掲げる目標はひとつ。OELTの合格を、3年以内に果たすことだ。OETとはOccupational English Testの略称で、医療・介護・保健分野の専門職が英語圏で働くために求められる国際的な英語試験である。スコアが認められる国はオーストラリア、イギリス、カナダなど多岐にわたり、合格のハードルは決して低くない。

「3年以内」という期限を自分に課したのは、ただの目安ではなく、キャリアとライフプランを見据えた上での宣言だった。40代後半という年齢を意識しながら、それでも前を向いて英語資格に挑んでいる姿には、静かな覚悟がある。

自宅では「趣味のもの」が手を伸ばしてくる

仕事から帰宅して、やっと自分の時間が確保できた夜。Aさんはデスクに向かおうとする。しかし部屋には、長年かけて集めた趣味のコレクションが視界に入ってくる。

「少しだけ」と手を伸ばしたが最後、気づけば1時間が過ぎていた──そんな経験を何度繰り返しただろうか。Aさんが最も強く感じていた勉強の「敵」は、音でも人の視線でもなく、自宅という空間そのものが持つ誘惑だった

趣味のものがすぐ手に取れる自宅環境が、一番の問題でした。勉強しようと思っても、気づいたら全然違うことをしている。

48歳・会社員・Aさん

社会人が自宅で勉強できない理由はいくつか語られる。スマートフォンの通知、テレビの誘惑、家族の話し声。だがAさんの場合は、それよりも根深い問題があった。自宅がそもそも「リラックスする場所」として長年条件付けられていたのだ。

かといって、カフェでの勉強にも限界を感じていた。席が空いているかどうかわからない。周囲の会話が耳に入る。長時間いるのが申し訳ない。英語の長文読解や音読の練習には、落ち着いた環境が必要だ。カフェはどうしても「長時間の深い集中」には向いていない。

「有料自習室」という選択肢が見えた瞬間

Aさんが自習室KAKOIにたどり着いたのは、まさにその問題意識の延長線上だった。検索ワードは「有料自習室」。無料の図書館や公民館ではなく、お金を払ってでも使いたいと思えるクオリティの場所を、意図的に探していた。

有料自習室という選択肢にたどり着いた背景には、一つの明確な論理がある。「お金を払う」という行為が、そのまま利用へのコミットメントになるという感覚だ。無料の場所は気軽に行けるが、気軽に行かなくなる。有料であれば、「せっかく払ったのだから行かなければ」という動機が生まれる。

体験日は6月。実際に本郷三丁目駅前店を訪れたAさんは、その静けさと集中のしやすさに手応えを感じた。PCを作業目的で使えること、半個室形式で視線が気にならないこと、そして自宅からの動線上にあること。条件は揃っていた。

体験後、Aさんは月額プランだけでなくスポット利用も組み合わせる「両方」での入会を選んだ。仕事の繁閑に合わせて柔軟に使えるこの選択は、長期戦を見据えたAさんらしい判断だった。


自習室に通い始めて変わったこと

Aさんが自習室を使い始めて実感したのは、「場所を変えるだけで、頭の切り替えが驚くほど早くなる」ということだった。

自宅では「さあ勉強しよう」と決意してから実際に集中が始まるまでに20〜30分かかることもあった。趣味のものを片付けて、スマホを遠ざけて、ようやくテキストを開く。その準備のコストが、じわじわと勉強時間を削っていた。

自習室に入った瞬間は違う。カバンから教材を出してPCを開けば、すでに「勉強モード」だ。周囲の人も同じように静かに取り組んでいる。その空気感が、自然と自分を学習の姿勢へと引き込む。

場所が変わると、気持ちの切り替えがはっきりする。自宅では「勉強しなきゃ」と思いながらも別のことをしてしまう。ここに来たら、もうそれしかすることがない。

48歳・会社員・Aさん

OETの学習には、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能が必要だ。Aさんは主にリーディングと問題演習をKAKOIで進め、PCを使った英語学習ツールを活用している。

長時間席を確保できるため、問題を解いて→確認して→弱点を掘り下げる、という一連のサイクルを中断することなく進められる。カフェでは「もう出なければ」と気になる時間帯が必ず来るが、自習室ではそのプレッシャーがない。

Aさんと同じように、環境を変えることで勉強の質を高めた利用者はほかにもいる。

たとえば、37歳の税理士補助Bさんも、カフェの限界を感じて入会を決めた一人だ。平日は仕事帰りに2時間、週末は4時間以上を目標に勉強を続けている。「カフェだと騒がしくて集中できないし、席を見つけるのも大変」──そう語るBさんにとって、静かで確実に席が確保できる自習室は、学習の土台そのものだと言う。

また、48歳の女性会社員Cさんは江戸川橋駅前店を利用し、朝の出勤前と土日の長時間滞在を組み合わせて資格試験の合格を目指している。「勉強に集中できそう」という直感と、「家からの距離」という現実的な条件を両立させた選択だった。隙間時間を積み上げる、社会人らしい戦略だ。

三者三様の動機と生活スタイルがあるが、共通するのは「自宅以外の、自分が集中できる場所が必要だった」という出発点だ。

3年という時間軸で、Aさんは今何を積み上げているか

OET合格という目標は、短距離走ではなく長距離走だ。Aさんが設定した「3年以内」というタイムラインは、焦りではなく現実的な計画から生まれている。

仕事をしながら英語の4技能を鍛えるには、コンスタントに学習時間を積み上げる以外に方法はない。1日だけ猛勉強しても意味がなく、週に何回、どれだけの時間を投資できるかが全てを決める。

自習室KAKOIという「通い続けられる場所」を手に入れたことで、Aさんの学習計画は「実行可能なもの」に変わった。これまで漠然と「勉強しなければ」と思いながら先送りしていた習慣が、具体的な行動として積み上がり始めている。

8月という季節は、英語試験を目指す社会人にとって特別な意味を持つ。秋の試験本番まで残り数ヶ月。夏の暑さを吹き飛ばすような集中力で問題を解き続ける日々が、確実にスコアへと変換されていく。

Aさんが自習室を選んだのは、「勉強する場所を探した」からではない。「本気で合格したい目標があるから、それにふさわしい環境を選んだ」のだ。その順番が、長期戦を戦い抜く上で何より大切なことかもしれない。

目標がはっきりしているからこそ、環境にこだわる意味がある。曖昧に勉強するよりも、ここに来て集中する時間を積み上げる方が絶対に速い。

48歳・会社員・Aさん

3年という時間は長いようで短い。毎日少しずつ、確実に。その積み上げを支える「場所」を持っていることが、社会人学習者にとっての最大の武器になる。

Aさんの挑戦は、まだ途中だ。でも、環境を整えることで「続けられる自分」を手に入れた今、その道筋はずっと明確になっている。

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この記事を書いた人

松尾 大造のアバター 松尾 大造 代表取締役

インプラス株式会社 代表取締役。自習室KAKOI(かこい)創業者。

大学受験を志す娘の保護者としての経験と、従来の自習室に対する課題意識から自習室KAKOIを創設。文京区を中心に7店舗を展開し、月間1,000人以上の方に利用される学習空間を提供しています。

全店舗の半個室ブース設計、利用プラン、経営戦略のすべてを手掛けており、「学習効果を最大化する環境」の実現に情熱を注いでいます。

利用者の安心安全を最優先し、デスク単位の防犯カメラ設置やデジタルキーによるアクセス管理を業界に先駆けて導入・運用しています。

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