試験直前、家では集中できなかった私が変わった場所|36歳主婦の不動産鑑定士試験記

主婦が試験前夜に選んだ場所 | 自習室KAKOI
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9月、試験勉強の「最後のチャンス」を前に

残暑がじわりと続く9月。朝晩は少しずつ涼しくなってきたとはいえ、日中はまだ汗ばむ陽気が続く季節だ。

受験生にとっては、センター試験や共通テストに向けた追い込みが本格化する時期。資格試験を目指す社会人にとっては、秋の試験シーズンを前にして「もうひと踏ん張り」を自分に言い聞かせる頃合いでもある。

そんな季節に、ふと考える人は多いはずだ。「自分の勉強環境、本当にこれでいいのか」と。

自宅で机に向かっても、気づけばスマホを触っている。家族の声が聞こえてくる。洗い物が目に入る。そのたびに集中は途切れ、気づけば1時間が過ぎている――。そんな悩みを抱えながら試験に向かう人は、決して少なくない。

今回は、2児を育てながら不動産鑑定士試験の論文式試験に挑んだ36歳主婦のAさんの話を紹介したい。彼女が自習室KAKOIに辿り着いたのは、試験のわずか数日前のことだった。

「勉強する時間はある。でも集中できない」

Aさんは高島平エリアに住む36歳。現在は専業主婦として子育ての傍ら、不動産鑑定士という難関資格の取得を目指して勉強を続けてきた。

不動産鑑定士試験は、短答式と論文式の二段階構成になっている国家資格だ。論文式試験は特に記述量が多く、論理的な思考と長時間の集中力が求められる。「育児の合間に少しずつ」では到底追いつかない試験でもある。

Aさんが直面していた最大の壁は、時間の不足ではなかった。むしろ、子どもが幼稚園に行っている数時間は「確かに存在する」。問題は、その時間を丸ごと勉強に使えないことだった。

洗濯機が止まればそっちへ向かう。昨夜片付けられなかった食器が気になる。買い物リストが頭に浮かぶ。自宅にいるかぎり、主婦としての「やるべきこと」は常に目に見えるところにあり、勉強への集中を何度でも途切れさせた。

家事や育児等の雑用が、どうしても割り込んできてしまう。自分でも「今は勉強の時間」とわかっていても、気になると手が動いてしまう。

36歳・主婦のAさん(試験前のアンケートより)

勉強の「量」を確保しようとするたびに、「環境」が足を引っ張る。そのもどかしさを抱えながら、Aさんは論文式試験の日程――8月上旬――が近づいていくのを感じていた。

試験直前、「場所を変える」という決断

試験まで1週間を切ったタイミングで、Aさんは「このまま自宅で追い込みをかけるのは無理だ」と判断した。

そこでインターネットで検索したのが「巣鴨 自習室」というキーワードだった。自宅から通いやすいエリアで、静かに長時間集中できる場所を探していた。

たどり着いたのが、自習室KAKOIの巣鴨駅前店だった。まず無料体験を申し込み、7月下旬に初めて足を踏み入れた。

Aさんがその日持参したのは、試験勉強の道具一式と、1つのストップウォッチ。「実際に何分集中できたか」を計りながら勉強するのが、彼女の流儀だった。電卓も持ち込んで、数値問題の確認も行う。論文式試験の追い込みにふさわしい、がっつりとした勉強セッションだった。

体験を終えたAさんは、その場で「スポット利用」を選択した。月額契約ではなく、試験直前のこの数日間だけ集中して使いたい――そんな現実的な判断だった。

「ここでは、勉強だけすればいい」という解放感

自習室に入った瞬間、Aさんが最初に感じたのは「静けさ」ではなく「切り替わり」の感覚だったという。

半個室のブースに座ると、視界の両側にパーテーションがある。前には教材と問題用紙だけ。後ろの棚に置いてあるのはカバンだけ。家事の「気になるもの」は、何一つ視界に入らない。

同じ空間では、他の利用者たちが黙々と自分の勉強に向き合っている。誰も話さない。スマホを見ている人もいない。その「場の空気」が、Aさんを自然と勉強モードに引き込んだ。

ストップウォッチをスタートさせる。問題を解く。解説を読む。また問題を解く。気がつくと、1時間以上が過ぎていた。自宅では「30分ごとに何かが割り込んでいた」と語るAさんにとって、これは体感としてまったく別次元の集中だった。

座った瞬間に「ここでは勉強だけすればいい」という気持ちになれた。家にいると”主婦”を切り離せないけれど、ここに来ると”受験生”になれる。

36歳・主婦のAさん(体験後の感想より)

論文式試験特有の「長文を書き続ける練習」には、特に長時間の集中が欠かせない。本番の試験では、1科目あたり数十分〜1時間以上書き続ける体力と集中力が要る。自習室で「途切れない集中」を体験したことで、Aさんはその練習を初めてまともにこなせた気がしたという。

試験キャンペーンへの参加も申し込んだ。追い込みの最終局面で、少しでも有利な条件を使いたかった。何より「またここに来たい」と思えたから、というのが正直なところだったかもしれない。

同じ悩みを持つ人たちへ――「場所」が変えるもの

Aさんと同様に「自宅では集中できない」という悩みは、主婦だけに限らない。

同じ時期に自習室KAKOIに体験申し込みをした34歳会社員のBさん(男性)は、駒込近くに住むビジネスパーソン。読書や自主学習を日課にしたいと考えていたが、「自宅では集中しづらい」という悩みを抱えてたどり着いた。PCを持ち込んで作業できる環境を探していたBさんにとって、KAKOIの「PCを利用できるブース」は条件をちょうど満たす場所だった。

また、税理士試験(消費税法)を目指す30歳の事務職女性Cさんは、「変則的な生活のため、空いた時間に利用する」というスタイルで江戸川橋駅前店を活用している。決まった曜日・時間に通えなくても使えること、他の利用者が集中しているという「場の雰囲気」が決め手だったという。

三者三様の事情があるが、彼ら全員に共通するのは「自宅という場所そのものが、集中の邪魔をしている」という気づきだ。

  • 家事・育児が視界に入ってくる
  • スマホやPCの誘惑が断ち切れない
  • 家族の気配・生活音で集中が切れる
  • 「ちょっと横になるだけ」がそのまま休憩になる

これらの悩みは、意志力や根性で解決するより、「そもそも誘惑のない場所に行く」ことで解決する方が、はるかに早い。Aさんが試験直前に下した決断は、まさにそのことを体で証明していた。

9月、秋の資格試験シーズンが本番を迎える。「今年こそ合格したい」という思いを持ちながら、自宅での勉強効率に限界を感じているなら、まず「場所を変える」という選択肢を試してみてほしい。

Aさんがストップウォッチを机に置いてブースに座った瞬間に感じた「切り替わり」――その感覚は、1日の貴重な勉強時間を最大限に活かすための、もっともシンプルな答えかもしれない。

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この記事を書いた人

松尾 大造のアバター 松尾 大造 代表取締役

インプラス株式会社 代表取締役。自習室KAKOI(かこい)創業者。

大学受験を志す娘の保護者としての経験と、従来の自習室に対する課題意識から自習室KAKOIを創設。文京区を中心に7店舗を展開し、月間1,000人以上の方に利用される学習空間を提供しています。

全店舗の半個室ブース設計、利用プラン、経営戦略のすべてを手掛けており、「学習効果を最大化する環境」の実現に情熱を注いでいます。

利用者の安心安全を最優先し、デスク単位の防犯カメラ設置やデジタルキーによるアクセス管理を業界に先駆けて導入・運用しています。

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