平日7時間・自習室で没頭する57歳の自己研鑽|英検と電験に挑む春日の朝|自習室KAKOI

57歳、平日7時間の自己研鑽 | 自習室KAKOI
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9月、学びの秋が始まる

9月に入ると、夏の重たい熱気がほんの少し和らぎ、朝晩の空気に秋の気配が混じりはじめる。日が落ちるのも早くなり、「そろそろ本腰を入れなければ」という気持ちが自然と湧いてくる季節だ。

資格試験の秋シーズンが幕を開け、英語検定の秋期試験、電気系資格の筆記試験と、さまざまな試験の申込期限や試験日が重なってくる。書店には問題集や参考書が並び、自習室や図書館には「やるぞ」という目をした人たちが増えてくる。

そんな9月、春日駅前店には、朝から粛々とデスクに向かい続ける一人の男性がいる。57歳の研究職・Aさんだ。平日の8時から、およそ7時間。英検と電気主任技術者試験(電験)の二つの資格取得に向け、毎日ここで没頭する。

「自己研鑽」という言葉は、若い世代だけのものではない。Aさんの姿がそれを静かに、しかし確実に示している。

4月の転換点――短時間勤務という選択

Aさんは長年、研究職として働いてきた。同時に、塾講師としても教壇に立ち続けてきたという顔も持つ。年齢を重ねるにつれ、体力の配分や働き方を見直すタイミングが来た。そして今年4月、勤務形態を短時間勤務へと切り替えた。

勤務先は春日エリア。通勤時間を大幅に短縮できる立地に自習室KAKOIの春日駅前店があることを知ったのは、そのころのことだった。「4月から短時間勤務をしている勤務先住所に近いため」――Aさんが入会を決めた理由はシンプルだが、その背景には、空いた時間を「ただ休む」ではなく「学びに使う」という明確な意志があった。

短時間勤務に切り替えたことで、以前は埋まっていた午前中の時間が自由になった。「この時間を、自分が本当にやりたかった勉強に使おう」と決めたのだという。

英検と電験。どちらも一筋縄ではいかない試験だ。英語の読解・リスニング・ライティングから、電気工学の計算問題まで、守備範囲は広い。社会人が働きながら並行して挑む難易度ではあるが、Aさんはその両方をターゲットに据えた。

「没頭できる場所」を探していた

自宅で勉強しようとしても、長時間集中するのはなかなか難しい。家には家事があり、生活音があり、ふとした拍子に気が散る。研究職であれば論文や文献を読む習慣はあっても、「試験勉強」という集中を要する作業には、やはり環境が大切だ。

カフェで勉強するという選択肢もある。しかし、長時間の滞在には向かない。混雑すれば席を譲る必要があり、BGMや会話の雑音が入ってくることも少なくない。Aさんが求めていたのは、7時間という長い時間を途切れなく使える、静かで落ち着いた場所だった。

自習室KAKOIの春日駅前店は、その条件を満たしていた。勤務先に近い立地、長時間でも席を確保できる安心感、そして静粛な環境。「ここでなら、本当に集中できる」と感じたのは、実際に足を踏み入れてみてすぐのことだったという。

平日は8時から7時間程利用させていただき、夕方からの仕事の準備と、自己研鑽で英検と電検の資格獲得に没頭する。

57歳・非常勤研究職&塾講師のAさん

「没頭する」という言葉が印象的だ。ただ勉強するのではなく、没頭する――それだけの集中を引き出してくれる環境をAさんは求めていたし、そしてKAKOIでそれを手に入れた。

朝8時からの7時間、Aさんの一日

Aさんの平日は、自習室から始まる。朝8時に春日駅前店に入り、席に着く。まず英検の勉強から入り、午前中をかけて読解や文法の問題をこなす。昼をまたいで今度は電験の計算問題に取り組む。そうして夕方になれば、その日の夜からの塾講師の仕事に向けた準備へと切り替える。

7時間という長丁場を、Aさんは自習室という場が支えてくれているからこそ持続できると話す。自宅や外の喫茶店なら、どこかで気が散ったり、体勢を崩したりするタイミングが出てくる。しかし、静かな個席に座り、周囲も同じように学習に向かっている空気の中にいると、自分も自然と集中が続く。

英検と電験は、求められるスキルがまったく異なる。前者は語学力、後者は理工系の計算能力と専門知識。勉強の切り替えが必要で、頭の使い方も変わる。それでも同じ場所で、ルーティンとして続けることで、「今日もここに来た」という積み重ねがモチベーションの基盤になっているようだ。

以下はAさんの1日の大まかな流れだ。

  • 08:00 春日駅前店に入室、英検の勉強スタート
  • 12:00ごろ 電験(電気主任技術者試験)の問題演習へ切り替え
  • 14:00ごろ 夕方からの塾講師業の授業準備
  • 15:00 退室、夕方から塾での仕事へ

研究職として長年培ってきた「調べ、考え、まとめる」能力は、こうした試験勉強にも生きているはずだ。しかし、「知っている」ことと「試験で点を取る」ことはまた別の話。Aさんは今、そのギャップを埋めるための訓練を、毎日の7時間で積み上げている。

同じ場所で学ぶ、それぞれの理由

KAKOIには、様々な事情と目標を持った人たちが集まる。Aさんのように資格取得を目指す社会人もいれば、受験勉強に取り組む学生もいる。

たとえば後楽園駅前店を利用する22歳の大学生・Bさんは、ロースクール入試に向けて「毎日昼から24時まで勉強する」という計画を立てている。学校の自習スペースが不足していたことがきっかけで入会を決めたという。年齢も職業も目標もまったく違う二人だが、「集中できる場所が必要だ」という一点において、共通している。

また、巣鴨駅前店を利用する34歳の女性学生・Cさんも、「ここでは長時間集中して勉強する時間を確保でき、余計なことに気を取られずに学習できる」と話す。カフェの騒がしさを避け、静かな環境で自分のペースで学びたい――その感覚はAさんとも重なるものだ。

カフェなどは周りが騒がしいことがありますが、ここは静かで落ち着いた環境なので、自分にはとても合っていると思います。

34歳・女性学生のCさん(巣鴨駅前店)

年齢や職業、目指すものは違っていても、静かに学べる場所を必要としている人は確かにいる。そしてKAKOIはその「必要」に、場所として応えている。

57歳の挑戦が教えてくれること

Aさんは、混雑状況がリアルタイムでわかる機能があればさらに便利だと率直な意見も述べている。使う立場からの具体的なフィードバックは、長期利用者ならではのリアルな視点だ。

9月は「学びの秋」の入口だが、Aさんにとっての秋は、4月から積み上げてきた学習の「折り返し点」でもある。英検の秋期試験、電験の試験シーズンが近づくにつれ、朝8時に席に着くルーティンはより研ぎ澄まされていく。

「自己研鑽」という言葉は、ともすれば気合いや精神論として語られがちだ。しかしAさんが実践しているのは、もっとシンプルで地に足のついたことだ。時間を作り、場所を確保し、毎日続ける。ただそれだけのことを、57歳という年齢で、研究職と塾講師の二足のわらじを履きながら、静かにやり続けている。

自己研鑽で英検と電検の資格獲得に没頭する。

57歳・非常勤研究職&塾講師のAさん

「没頭できる環境がある」ということが、学びを続けるための大きな支えになる。それは17歳の高校生であっても、57歳の研究職であっても、変わらない。勉強を続けるための環境を整えることは、意志の強さよりも、実は仕組みと場所の話なのかもしれない。

秋の風が少しずつ涼しくなる中、Aさんは今日も朝8時に春日駅前店の扉を開ける。英検のテキストを開き、電験の問題集を広げ、7時間の静かな時間が始まる。

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この記事を書いた人

松尾 大造のアバター 松尾 大造 代表取締役

インプラス株式会社 代表取締役。自習室KAKOI(かこい)創業者。

大学受験を志す娘の保護者としての経験と、従来の自習室に対する課題意識から自習室KAKOIを創設。文京区を中心に7店舗を展開し、月間1,000人以上の方に利用される学習空間を提供しています。

全店舗の半個室ブース設計、利用プラン、経営戦略のすべてを手掛けており、「学習効果を最大化する環境」の実現に情熱を注いでいます。

利用者の安心安全を最優先し、デスク単位の防犯カメラ設置やデジタルキーによるアクセス管理を業界に先駆けて導入・運用しています。

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