39歳管理職が手にした勉強の聖域

39歳管理職が手にした勉強の聖域 | 自習室KAKOI
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梅雨の入り口、勉強できない焦りが積み重なっていた

6月。東京は梅雨に入り、じっとりとした湿気が続く季節だ。日が長くなったぶん夜まで明るいのに、なぜか気持ちは晴れない──そんな感覚を覚える人も多いのではないだろうか。

資格試験の多くは夏に山場を迎える。社会保険労務士(社労士)の試験本番は例年8月下旬。つまり6月は、残り2〜3ヶ月という「追い込み期への入り口」に当たる。焦りはあるのに、勉強時間がなかなか確保できない。そんな悩みを抱える社会人は少なくない。

39歳の会社員管理職Aさんも、まさにその壁に直面していた一人だ。フルタイムで働きながら社労士試験の合格を目指しているAさんが自習室KAKOIを訪れたのは、試験勉強に本腰を入れ始めた5月のこと。あれから約1ヶ月、6月に入った今も毎週通い続けている。

管理職という立場、積み上がる「やるべきこと」

Aさんは東京・千石に住み、都内の会社で管理職として働いている。チームのマネジメントをしながら自分の業務もこなす日々は、想像以上にエネルギーを使う。帰宅するころには頭も体もすでにかなり疲弊している。

それでも「社労士の資格を取りたい」という気持ちは本物だった。労務管理を日々の仕事で扱うなかで、法律の知識を体系的に身につけることが自分のキャリアに直結すると感じていた。オンライン講座「スタディング」を使って隙間時間に学習を進めてはいたが、どうしても集中できない場面が続いていた。

その原因は職場でも通勤電車でもなく、自宅にあった。

「勉強しようとすると、家事が目に入ってしまう」

Aさんが最も困っていたのは、帰宅後の自宅での勉強時間だ。テキストを開いても、シンクに残った食器が気になる。洗濯物を取り込んでいなかったことを思い出す。「ちょっとだけ」のつもりで家事を片付けていると、気づけば30分、1時間が経過してしまう。

家事が目についてやってしまうんです。「あれをやってから」と思うと、結局その夜は勉強できないままで終わる。自分でも意志が弱いとは思うんですが、目に見えているとどうしても……。

39歳・会社員管理職 Aさん

これは意志の問題ではなく、環境の問題だ。人間の注意は、視界に入ったものに引っ張られる。家というのはそもそも「生活する場所」であり、脳が「勉強モード」に切り替わりにくい場所でもある。管理職として他者のマネジメントを行い、自己管理の大切さを誰よりも知っているAさんですら、自宅では勉強スイッチが入らなかった。

「文京区 勉強」で検索して出会った場所

打開策を探していたAさんは、ある日「文京区 勉強」というキーワードで検索した。自宅から近く、仕事帰りや週末に立ち寄れる場所を探していたのだ。そこで見つけたのが自習室KAKOIの巣鴨駅前店だった。

最初は「自習室ってどんな雰囲気だろう」という漠然とした不安もあったという。学生向けの場所というイメージもあり、30代後半の自分が利用していいのかどうか、少し迷いもあった。しかしサイトを見ると、社会人や管理職・資格試験受験者の利用例が多く掲載されており、むしろ自分と似た立場の人たちが通っていることがわかった。

5月下旬、Aさんは無料体験で実際に巣鴨駅前店を訪れた。

体験してわかった「ここは違う」という感覚

席に着いた瞬間、Aさんはすぐに何かが違うと感じたという。周囲のパーテーションで仕切られた半個室の環境は、「自分の空間」が確保されているという安心感を与えてくれた。人の動きや他人の視線が気にならない。静かな空気の中に、それぞれが集中して取り組む気配だけが漂っている。

なによりAさんが感じたのは、「ここには家事がない」というシンプルな事実だった。洗い物も、洗濯物も、掃除のことも、この空間には存在しない。テキストとノートとPC、それだけがある。目に入るのは勉強に必要なものだけ。

席に座ったら、自然と手が動いたんです。「さあ、やるか」じゃなくて、気づいたら始めていた。あの感覚は自宅では味わえないものでした。

39歳・会社員管理職 Aさん

PCを使った作業も想定していたAさんにとって、PC作業が可能な席が確保されていたことも重要なポイントだった。スタディングはオンライン講座のため、動画視聴や問題演習をPCで行いたい場面が多い。その環境がきちんと整っていたことで、いつもの学習スタイルをそのまま持ち込めると確信した。

「ここを勉強の場所」と決めてから変わったこと

体験後、Aさんはスポット利用での通室を始めた。最初は週末に1〜2回、それぞれ2〜3時間の利用からスタート。仕事のある平日は帰宅後に自習室に向かうことが難しい日もあるが、週末にまとめて学習時間を確保することで、週全体のペースが整ってきた。

変化は時間だけではなかった。「あの場所に行けば勉強できる」という確信が生まれたことで、平日の勉強に対する姿勢も変わったという。帰宅後に自宅でテキストを開いても集中できなかった夜、「週末に挽回しよう」と切り替えられるようになった。以前は「今日も勉強できなかった」という罪悪感を引きずっていたが、今はペースを崩さず前に進めている。

Aさんが通う巣鴨駅前店には、似たような境遇の利用者も多い。26歳の会社員Bさんも、仕事終わりに毎日のように通室している一人だ。Bさんが自習室を選んだ決め手は「他の場所に比べてプライベートゾーンが確保されていて、より勉強に集中できると感じたから」。仕事終わりにそのまま寄れる立地と、周囲に邪魔されない環境が、忙しい社会人の勉強継続を支えている。

同じ空間で、それぞれの目標に向かって黙々と取り組む人たちがいる。その雰囲気自体が、Aさんにとって一つの励みになっている。

  • 週末2〜3回、1回あたり2〜3時間の学習時間を確保
  • PCを使ったオンライン講座もそのまま持ち込める環境
  • 半個室で「自分の空間」が確保されている安心感
  • 「家事が目に入らない」場所で、脳が自然に勉強モードへ

8月の本番へ、梅雨を越えた先に

社労士試験の本番まで、あと約3ヶ月を切った。6月の梅雨空の下、Aさんは今も週末のたびに巣鴨駅前店へ向かっている。

試験範囲は広大で、労働基準法から年金法まで幅広い科目をカバーしなければならない。管理職として日々の業務をこなしながら、限られた時間で合格水準を目指すのは決して簡単ではない。それでも、Aさんの表情には以前のような「焦りと罪悪感」はない。

「ここに来れば集中できる」という場所が一つあるだけで、勉強に向かう気持ちはこれほど変わる。それはAさんが体験から証明したことだ。

自宅での勉強を諦めてから、逆に勉強が進むようになりました。「意志が弱いから自宅でできない」じゃなくて、「自宅は勉強に向いていない」というだけだったんだと気づいた。それを認めたら、すごく楽になりました。

39歳・会社員管理職 Aさん

仕事でも家庭でも「しっかりしなければ」と思い続けているAさんにとって、自習室は「何者でもない自分として、ただ勉強するだけの時間」を与えてくれる場所でもある。管理職としての責任も、家事の気がかりも、そこには存在しない。

梅雨が明ければ夏本番。そして8月には試験本番を迎える。積み重ねてきた時間が結果に変わる日まで、Aさんの週末の習慣は続いていく。

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この記事を書いた人

松尾 大造のアバター 松尾 大造 代表取締役

インプラス株式会社 代表取締役。自習室KAKOI(かこい)創業者。

大学受験を志す娘の保護者としての経験と、従来の自習室に対する課題意識から自習室KAKOIを創設。文京区を中心に7店舗を展開し、月間1,000人以上の方に利用される学習空間を提供しています。

全店舗の半個室ブース設計、利用プラン、経営戦略のすべてを手掛けており、「学習効果を最大化する環境」の実現に情熱を注いでいます。

利用者の安心安全を最優先し、デスク単位の防犯カメラ設置やデジタルキーによるアクセス管理を業界に先駆けて導入・運用しています。

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