7月、受験生にとって「最初の正念場」がやってくる
7月に入ると、じりじりと照りつける太陽が容赦なく日差しを注ぐ。学校では期末テストが終わり、夏休みまであとわずか——そんな解放感と隣り合わせで、受験生たちは密かに焦りを抱えはじめる季節だ。
特に高校1〜2年生にとって、この7月は油断しやすい。定期テストが終わった達成感と、夏休みへの期待が重なり、「少し休んでもいいか」という気持ちが芽生えやすい。しかし国公立大学の理系学部を志望するなら、夏の過ごし方が1年後の結果を大きく左右すると言っても過言ではない。
問題は「やる気」だけではない。多くの受験生が見落としがちなのが、「勉強できる環境があるかどうか」という現実的な壁だ。自宅で本当に集中できているか——そこを問われると、正直に答えられない人は少なくないはずだ。
16歳・高校生Aさんの「夏の悩み」
自習室KAKOIの本郷三丁目駅前店に無料体験の申し込みをした、16歳の高校生Aさん(女性)もその一人だった。
Aさんが掲げる目標は二つある。まず直近の目標として定期テストで学年上位の成績を取ること。そしてその先に、1年半後に国公立理系大学への合格という大きな夢がある。文系・理系の壁を越えて難易度が一段上がる国公立の理系学部を狙うとなれば、数学・理科はもちろん、英語や国語も手を抜けない。毎日の積み重ねが問われる長い戦いだ。
Aさんはもともと、自宅の自室で勉強しようとしていた。参考書も揃えて、机の前に座る習慣もある。しかしどうしても超えられない壁があった。
自宅の自室にエアコンがなく、夏は暑すぎるため勉強に集中できない。
16歳・高校生Aさん(本郷三丁目駅前店)
シンプルな一言だが、これは笑い話ではない。気温が35度を超える日が続く東京の夏、エアコンのない部屋は夕方になっても熱がこもり続ける。扇風機を回しても、汗ばんだ手でノートを開く気力はじわじわと削られていく。
「机に向かっているのに、全然頭に入らない」——そんな状態が続けば、勉強時間がゼロでなくても、実質的な学習量はほとんど積み上がらない。Aさんが抱えていたのは、意志の問題ではなく、環境の問題だった。
「自習室」という選択肢に気づくまで
Aさんが無料体験を申し込んだのは6月下旬。本格的な夏の暑さが来る前に、自分の勉強環境を整えようと動き始めた。
最寄り駅は新御徒町だが、本郷三丁目駅前店に興味を持ったのは「自習室」という業態そのものへの関心からだった。カフェで勉強するのとは違い、静かで、長時間いても気兼ねがなく、同じように学習する人たちに囲まれた空間——それが自習室の本質だ。
実は同じような気づきを持つ学生は、KAKOIの利用者の中に少なくない。同じく受験を見据えて春日駅前店を利用し始めた16歳の女子学生Bさんは、スマホの誘惑をどう断ち切るかを課題に挙げていた。「自宅にいるとどうしてもスマホを触ってしまう」——Bさんがたどり着いた答えも、自習室という外部の環境に身を置くことだった。
Aさんの場合は「暑さ」、Bさんの場合は「スマホ」。悩みの種類は違っても、根っこにある問題は共通している。自宅という空間は、勉強するには刺激と誘惑が多すぎるのだ。
自習室が変えた「勉強の質」
KAKOIの自習室は、エアコンが完備された静かな空間だ。席には仕切りがあり、隣の人が視界に入りにくい。スマホをポケットに入れたままにする必要もなく、ただ目の前の参考書と向き合える。
Aさんがまず感じた変化は、「座ったら自然と勉強モードに入れる」という感覚だった。自宅の自室では、机に座るまでに時間がかかる。エアコンのなさもあって「なんとなく気が乗らない」という状態が続いていたが、自習室に来ると周囲の雰囲気が自然に背中を押してくれる。
国公立理系を狙うとなれば、1日あたりの学習時間をどれだけ確保できるかが大きなカギになる。夏休み中は特に、1日5〜8時間の勉強を当たり前にできる環境が必要だ。エアコンのない自室では、そもそもその前提が崩れてしまっていた。
自習室という「涼しく静かな場所」があることで、Aさんは勉強の土台を確保できた。やる気があっても環境が整っていなければ実力はつかない。逆に言えば、環境さえ整えれば、意志の強さに頼らなくても勉強できるのだ。
Bさんも同様に、自習室ではスマホを鞄にしまい込み、タイマーと時計だけを机に置いて学習に集中できるようになったと話す。「家では1時間で諦めていた勉強が、ここなら3時間続けられる」という声は、KAKOIの利用者の間で珍しくない。
- エアコンが効いた涼しい空間か
- スマホや家族の声など余計な刺激がないか
- 長時間(5時間以上)座り続けられる環境か
- 周囲に同じように勉強している人がいるか
1年半後の国公立理系合格へ——今、Aさんが積み上げていること
無料体験を経て、Aさんは月契約での入会を検討している。夏休みが明けてからも、定期テストのたびに集中できる場所があること。受験本番まで、ずっと使い続けられる「ホームグラウンド」を持つこと。それがAさんの中での自習室の位置づけになりつつある。
国公立理系の受験は長期戦だ。高校2年生のうちに数学ⅡBや物理・化学の基礎を固め、高校3年生になってから演習量を積み上げる。共通テストから二次試験まで、毎日の積み重ねが問われる。その土台となる「勉強できる環境」を今のうちに確保しておくことが、1年後の差になる。
Aさんが抱えていた「エアコンのない自室」という問題は、一見些細に見える。しかし実際には、この一点が夏の勉強量を大きく左右していた。環境の問題を「根性でカバーする」という発想は、受験においてはリスクが高い。暑い部屋で毎日歯を食いしばるより、涼しい自習室で毎日当たり前に机に向かう方が、確実に力はつく。
7月の夏本番を前に、Aさんはすでに動き出している。目標は高い。でも、その高い目標に向かうための「最初の一手」は、意外とシンプルなことだった——勉強できる場所を、外に作ること。
同じように「自宅では集中できない」と感じている高校生や受験生がいるなら、Aさんの話は決して他人事ではないはずだ。夏の最初の一週間をどう過ごすかが、この夏全体のリズムをつくる。環境を変えることは、勉強の意欲そのものを変えることでもある。

