社労士を目指す46歳の朝習慣

社労士を目指す46歳の朝習慣 | 自習室KAKOI
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5月、勉強を始めるには悪くない季節

ゴールデンウィークが明けると、街の空気がすこし引き締まる。行楽気分が落ち着き、「さて、やるか」と気持ちを切り替えるタイミングとして、5月は実は勉強を始めるのにちょうどいい時期だ。

新緑が眩しく、日が長くなり始めるこの季節。受験生は夏の天王山に向けてペースを上げ、社会人は年度替わりの慌ただしさが落ち着いてようやく「今年こそ資格を取る」と腹を決める。

けれど、やる気はあっても「場所」の問題はなかなか解決しない。特に社会人にとって、仕事と家事の合間に集中できる環境を確保するのは、思った以上に難しい。

今回ご紹介するのは、46歳の会社員・Aさん。社会保険労務士(社労士)の資格取得を目指し、自習室KAKOIの本郷三丁目駅前店に体験に訪れた女性だ。

「家では集中できない」——40代会社員の現実

Aさんは都内の会社に勤める46歳。人事・労務関係の業務に長く携わってきた経験から、社労士資格の取得を考え始めたのはここ数年のことだという。

「いつかは取ろうと思っていたんですけど、なかなか踏み出せなくて。今年こそ、と思って動き始めました」

社労士試験は、労働基準法や社会保険に関する幅広い知識が問われる難関試験だ。独学であれば600〜1000時間以上の学習時間が必要とも言われる。通勤電車でテキストを開くだけでは到底足りない。

Aさんが最初に選んだ勉強場所は、自宅だった。仕事が終わって帰宅し、夕食の後、テキストを広げる。それがAさんの当初の計画だった。

しかし現実は思い通りにはいかなかった。

家だと集中できないんです。テレビが気になったり、ちょっとした家事が目に入ったり。気づいたら30分経っていて、テキストはほとんど進んでいない、なんてことが続いて。

46歳・会社員 Aさん

自宅という空間は、リラックスのための場所だ。仕事の疲れを引きずった状態でそこに帰り、「集中して勉強する」モードに切り替えるのは、意志の力だけではなかなか難しい。

かといってカフェで勉強しようとすると、隣の席の会話や人の出入りが気になる。長時間いると罪悪感もある。そもそも夜遅い時間帯は混み合っていて、席が確保できないこともある。

Aさんは少しずつ、「場所の問題を解決しなければ、勉強は続かない」と感じ始めていた。

有料自習室という選択肢

そこでAさんがたどり着いたのが、「有料自習室」という選択肢だった。検索ワードは「アクセス」——自宅や職場から無理なく通える場所であることが、まず最初の条件だった。

「長く続けるためには、通いやすさが大事だと思って。遠かったり、不便だったりすると、それだけで足が向かなくなるので」

本郷三丁目駅前店はアクセスのよさが大きな魅力だ。駅から徒歩数分の立地で、仕事帰りに立ち寄りやすく、週末も使いやすい。Aさんは体験申込みを決めた。

自習室という空間に対して、Aさんは最初「学生が使うところ」というイメージを持っていた。実際に訪れてみて、そのイメージは少し変わったという。

半個室のブースになっていて、隣の人の動きが視界に入らないんですよね。自分の勉強だけに向き合える感じがして、思っていたより静かで落ち着きました。

46歳・会社員 Aさん

半個室のブースは、左右にパーテーションが設けられており、隣席の人が気になりにくい構造になっている。「人の動きが気になる」という悩みを抱えていたAさんにとって、この設計は大きなポイントだった。

同じように「人の動きが気になる」という悩みを持つ利用者は少なくない。18歳の男子学生のBさんも、自習室を選んだ理由として「人」を挙げており、集中を妨げる要因として周囲の環境を挙げる声は学生・社会人問わず共通している。静かで仕切られた空間の需要は、幅広い年代に根強い。

変わり始めた勉強リズム

体験を経てAさんが感じたのは、「ここなら続けられるかもしれない」という手応えだった。環境が人をつくる——そのことを、体験のわずか数時間で実感したという。

有料自習室に「お金を払って来ている」という事実が、適度なプレッシャーになる。カフェで感じる「長居してはいけない」という罪悪感とは異なり、「時間を無駄にしたくない」という前向きな動機になる。

Aさんが意識するようになったのは、勉強する場所と時間帯を固定することだ。社労士試験の勉強は膨大な量をこなさなければならないからこそ、「毎回どこで勉強しようか悩む」というエネルギーをなくすことが重要だと気づいた。

自習室KAKOIが向いている理由として、Aさんが挙げていたのは次のような点だ。

  • 駅近でアクセスがよく、通勤動線に組み込みやすい
  • 半個室ブースで人の動きが視界に入らない
  • 長時間いても「罪悪感」がなく、集中に専念できる
  • 静かな環境が保たれており、深い集中状態に入りやすい

同じ時期、千石自習室に入会した31歳の会社員・Cさん(男性)も、長期戦の資格勉強のために「腰を据えた環境」を求めて自習室に移行してきた一人だ。Cさんは毎朝6時から10時までの3時間を自習室で過ごし、出社前に勉強時間を確保するスタイルを確立している。

「カフェやファミレスで勉強していたけど、今回の資格勉強は長期戦になるから、集中できる環境が必要だと思った」というCさんの言葉は、Aさんの状況にも重なる部分が多い。

社労士試験の学習期間は、一般的に半年〜1年以上とされる。短距離走ではなく、マラソン。毎日の積み重ねが合否を分ける試験だからこそ、環境への投資は合理的な選択だ。

集中できる場所が、挑戦を続けさせてくれる

5月の今、Aさんの勉強は続いている。社労士試験の本試験は例年8月下旬。残り数ヶ月で、労働基準法・雇用保険・健康保険・年金など、広大な試験範囲を仕上げていかなければならない。

仕事と試験勉強を両立させることの難しさは、40代のベテラン会社員であっても変わらない。むしろ仕事上の責任が重くなっている分、自由になる時間は限られている。

それでもAさんが勉強を続けられているのは、「ここに来れば集中できる」という確信を持てる場所があるからだ。環境という土台を整えることが、長期的な学習習慣の維持に直結する。

以前は「今日も集中できなかった」という自己嫌悪で終わることが多かったんですよね。でも場所を変えてからは、「今日もちゃんとやれた」という感覚で帰れることが増えてきました。

46歳・会社員 Aさん

「集中できない自分」を責めるのではなく、「集中できる環境をつくる」ことに発想を切り替えた瞬間から、勉強との向き合い方が変わった。それがAさんの一番の変化だったかもしれない。

資格試験の合否は、勉強時間の絶対量だけで決まるわけではない。どれだけ深く集中できる時間を積み重ねられたかが問われる。1時間の深い集中は、ぼんやりした3時間を超えることもある。

5月の新緑の季節、「今年こそ」と動き始めた人が、来る8月の試験本番に向けて今日も自習室のブースで向き合っている。まだ結果は出ていない。けれど、諦めずに席に座り続けること——それ自体が、すでに大きな前進だ。

環境を変えると、人は変わる。場所の力を借りることは、決して恥ずかしいことではない。むしろ、自分の弱さを知った上で最善の選択をするのは、大人の知恵だ。Aさんの挑戦はまだ続く。

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この記事を書いた人

松尾 大造のアバター 松尾 大造 代表取締役

インプラス株式会社 代表取締役。自習室KAKOI(かこい)創業者。

大学受験を志す娘の保護者としての経験と、従来の自習室に対する課題意識から自習室KAKOIを創設。文京区を中心に7店舗を展開し、月間1,000人以上の方に利用される学習空間を提供しています。

全店舗の半個室ブース設計、利用プラン、経営戦略のすべてを手掛けており、「学習効果を最大化する環境」の実現に情熱を注いでいます。

利用者の安心安全を最優先し、デスク単位の防犯カメラ設置やデジタルキーによるアクセス管理を業界に先駆けて導入・運用しています。

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