退勤後2時間、25歳の集中習慣

退勤後2時間、25歳の集中習慣 | 自習室KAKOI
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5月の夜、帰り道を「勉強時間」に変えた日

ゴールデンウィークが明けると、東京の5月は一気に活気を取り戻す。朝の通勤電車は混み合い、日中は半袖でも汗ばむほどの陽気が続く。一方で夜になるとまだ涼しい風が吹き、「今日から何か始めよう」という気持ちが自然と湧いてくる季節でもある。

資格試験のシーズンとしても5月は節目だ。6月・7月に向けて本番を控えた社会人が、「そろそろ本腰を入れなければ」と焦りを感じ始める時期でもある。仕事が終わった後に机に向かう習慣を、どうやってつくるか。多くの働く人が抱えるこの問いに、ひとりのエンジニアが自分なりの答えを見つけた。

今回は、春日駅前店に入会した25歳のITエンジニア・Aさんの話を中心に紹介する。「退勤後に2時間ほど使用して、勉強する習慣を定着させたい」。その言葉の裏には、どんな日常と、どんな思いがあったのだろうか。

職場は勝どき、通勤ルート上に複数の店舗

Aさんは都内のIT企業に勤める25歳。職場は勝どき駅の近くにあり、毎日の通勤は都心を横断するルートだ。仕事内容はシステム開発で、日中はPCと向き合う時間が大半を占める。

技術職として着実にキャリアを積んでいる一方で、業務に直結する資格の取得が長年の課題として残っていた。「いつかやらないといけない」と思いながらも、退勤後は疲れてそのまま帰宅してしまうことが多かったという。

帰宅後に勉強を始めようとしても、ソファに腰を下ろした瞬間に気力が抜けていく。スマートフォンを手に取り、気づけば1時間が過ぎている。そんな夜が何度も続いた。「家はくつろぐ場所」という感覚が体に染みついていて、そこを「勉強の場所」に切り替えることが、Aさんにとってはどうしても難しかった。

そこで着目したのが、通勤経路上にある自習室の存在だった。KAKOIは文京区を中心に複数の店舗を展開しており、Aさんの通勤ルートと重なる駅にも立地している。「帰り道に寄れる場所がある」という事実が、行動を変えるきっかけになった。

通勤経路内に店舗数が多い為、入会を決めました。職場が勝どき駅なので、帰り道に使えるのが一番の決め手でした。

25歳・ITエンジニア Aさん

「習慣」を作るために場所を選んだ

Aさんが自習室KAKOIを選ぶにあたって重視したのは、「通いやすさ」という一点だった。勉強法の工夫よりも、まず毎日立ち寄れる環境を先に整えることが、習慣化への近道だと考えていた。

実際に入会前の段階では、「1ヶ月使ってみないことには判断しかねる」という慎重なスタンスだった。どんなにいい設備が揃っていても、自分が継続して使えるかどうかは、実際に体を動かしてみるまではわからない。その現実的な見方が、Aさんらしい。

春日駅前店を選んだのも、通勤路線からのアクセスが良く、帰宅前に立ち寄るという動線がつくりやすかったからだ。「帰宅してから出直す」ではなく、「職場から直接向かう」という順番が、Aさんにとっては重要だった。一度帰宅してしまうと、外に出る気力が失われてしまうことを経験として知っていたからだ。

同じ文京エリアを利用する、別の会社員の声も参考になる。文京シビックセンター前店に入会した28歳のBさん(会社員・女性)は、こう語っている。

場所と値段が決め手でした。土日は必ず、平日もなるべく毎日行くことを目標にしています。

28歳・会社員 Bさん

BさんはAさんとは別の店舗を使っているが、「通いやすい立地」と「継続的に使えること」を重視して入会を決めたという点では共通している。勉強の中身よりも、まず「毎日行ける仕組み」を先に作る。そのアプローチを、ふたりは自然に選んでいた。

退勤後2時間、その中身

Aさんの理想とする使い方は、退勤後に直接春日駅前店へ向かい、2時間ほど集中して勉強するというシンプルなものだ。長時間の詰め込みではなく、毎日コンスタントに続けることを目標にしている。

自習室の環境は、その目標にフィットしている。半個室タイプのブースは左右にパーテーションがあり、隣の席が視界に入らない。スマートフォンを触る誘惑が、自宅よりずっと少なくなる。「仕事モード」から「勉強モード」への切り替えが、場所を変えるだけで自然と起きる。

ITエンジニアとして日々PCに向かっているAさんにとって、勉強中もPCや資料を広げられる広めの机は欠かせない。ブースには十分な作業スペースがあり、仕事道具を持ち込んだときにも窮屈さを感じない設計になっている。

KAKOIの各店舗がひとつの路線や乗換駅をカバーするように展開されているため、出張や残業で職場から帰るルートが多少変わっても、「今日はこの駅の店舗を使う」という選択肢が生まれる。通勤経路に複数の店舗があるという強みが、ここで活きてくる。

Aさんが自習室でどのように時間を使うかを整理すると、次のようになる。

  • 退勤後そのまま最寄り店舗へ直行 (帰宅ゼロ)
  • 到着後すぐブースに着席し、テキストを広げる
  • 2時間を目安に集中、その後帰宅
  • 複数店舗があるため残業後も別店舗への立ち寄りが可能

このルーティンを「当たり前」にすることが、今のAさんの目標だ。毎日完璧にこなすことより、「やらない日があっても翌日また行く」という柔軟な継続感を大切にしている。

1ヶ月後、習慣は根付いたか

Aさんは入会時点で「1ヶ月使ってみないと判断できない」と語っていた。それは裏を返せば、1ヶ月間は迷わずやってみるという覚悟でもある。

仕事帰りに自習室へ寄ることを繰り返していくうちに、「退勤 → 自習室 → 帰宅」という流れが少しずつ体に馴染んでくる。人間の習慣形成には、おおよそ3〜4週間が必要とも言われる。Aさんが1ヶ月という区切りを意識したのは、そのラインをひとつの目安にしていたからかもしれない。

同じく資格取得を目指して自習室を使い始めた別の利用者の声が、ここで一筋の光を添えてくれる。後楽園駅前店で無料体験を受けた28歳の会社員・Cさん(女性)は、1ヶ月後の試験合格という明確な期限を設定して勉強に臨んでいた。スマートフォンの誘惑を断ち切るために、外の環境を選んだという。

スマホが気になってしまうので、強制的に集中できる場所が必要でした。カフェだと長居しにくいし、図書館は閉館が早い。自習室はそのどちらでもなくて、ちょうどよかった。

28歳・会社員 Cさん(後楽園駅前店)

「スマホが気になる」という悩みは、Aさんにも通じる部分がある。自宅でスマートフォンを手に取り、気づけば時間が過ぎていた経験は、多くの社会人が共有する現実だ。物理的に「勉強するための場所」に身を置くことで、その誘惑を構造的に断ち切る。それが、自習室を選ぶ根本的な理由になっている。

5月という季節は、資格試験に向けて追い込みをかける時期でもある。年明けから準備を重ねてきた人は仕上げの局面に入り、これから勉強を始めようとする人には「今月から動かないと間に合わない」という焦りが生まれる月でもある。

Aさんの「退勤後2時間」という目標は、決して派手ではない。しかし毎日続けば、1ヶ月で40〜50時間の学習時間になる。地味だが、積み上げれば確実に変わる。その事実が、Aさんを動かし続けるエネルギーになっている。

場所を選ぶことは、習慣を選ぶことだ。帰り道にある自習室に立ち寄るという小さな選択が、毎日の学習時間を生み出し、やがてキャリアの土台を変えていく。Aさんの1ヶ月は、まだ始まったばかりだ。

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この記事を書いた人

松尾 大造のアバター 松尾 大造 代表取締役

インプラス株式会社 代表取締役。自習室KAKOI(かこい)創業者。

大学受験を志す娘の保護者としての経験と、従来の自習室に対する課題意識から自習室KAKOIを創設。文京区を中心に7店舗を展開し、月間1,000人以上の方に利用される学習空間を提供しています。

全店舗の半個室ブース設計、利用プラン、経営戦略のすべてを手掛けており、「学習効果を最大化する環境」の実現に情熱を注いでいます。

利用者の安心安全を最優先し、デスク単位の防犯カメラ設置やデジタルキーによるアクセス管理を業界に先駆けて導入・運用しています。

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