7月——受験生にとって、夏は分岐点
梅雨が明け、じりじりとした日差しが照りつける7月。受験生にとってこの季節は、夏期講習の申し込みが佳境を迎え、「このまま続けていいのか」と焦りが募る時期でもある。
模試の結果が返ってきて現実と向き合い、冷房の効いた自室にこもろうとするたびにベッドへ吸い寄せられる。スマホを「5分だけ」と手にとると、気づけば1時間が過ぎている。そんな経験を持つ受験生は、少なくないはずだ。
今回紹介するAさん(19歳・女子学生)も、まさにそういう受験生のひとりだった。しかし彼女は、ある選択をきっかけに学習時間を劇的に増やし、難関大学への合格を手にした。
「自分の部屋では、絶対に勉強できない」
Aさんが本格的に受験勉強を意識し始めたのは、高校3年生の秋口のことだった。目標は慶應義塾大学。学力的には決して届かない水準ではないが、油断できる相手でもない。
最大の敵は、他でもない自分の部屋だった。デスクに向かっても、視界にベッドが入ってくる。「少し横になるだけ」のつもりが、気づけば夜になっている。スマホのSNS通知が届くたびに手が止まる。気持ちとは裏腹に、勉強時間はなかなか積み上がらなかった。
スマホ・SNSの誘惑、ベッドの誘惑(寝てしまう)が、勉強の一番の障害でした。
Aさん・19歳女子学生
自室での勉強がうまくいかない、というのは意志の弱さではない。環境の問題だ。どれだけ「やる気」を燃やしても、誘惑が視界に入る空間では集中は持続しない。Aさん自身もそれをどこかで感じていた。
図書館や学校の自習室も試したが、開館時間に制限があり、試験直前の追い込みには使いにくかった。カフェは周囲の話し声が気になり、長居するには費用もかさむ。いくつかの場所を試しながら、「自分が本当に集中できる環境」を探し続けていた。
11月、自習室KAKOIへ
転機が訪れたのは、11月のことだった。Aさんが有料自習室を初めて検討し始めたのがちょうどこのタイミングだった。センター試験(現・共通テスト)まで残り約2ヶ月。焦りは最高潮に達していた。
自宅近くに自習室KAKOIがあることを知り、「家から近い」という理由でまず訪れた。早朝から深夜まで、24時間利用できることも決め手のひとつだった。
家から近かったこと、早朝深夜使えること、24時間利用できることが決め手でした。
Aさん・19歳女子学生
有料自習室に対して、最初は「わざわざお金を払って勉強する場所を借りるのか」という気持ちもあったという。しかし入ってみると、その考えはすぐに変わった。
デスクは半個室タイプで左右の視界が遮られ、前後の利用者が気になることもない。デスクライトが設置されており、手元を明るく照らしながら長時間の勉強が可能だった。何より、ここには「ベッドもスマホの通知も、誘惑になるものが何もない」。それだけで、Aさんの集中力はまるで違うものになった。
変化は、数字が証明していた
自習室を使い始めてから、Aさんの勉強時間は目に見えて増えた。
平日は1日6時間、休日は1日9時間。自宅での勉強と比較すると、1日あたり3時間以上の学習時間が上乗せされた計算になる。「増えた」という感覚より、「ようやく本来やるべき時間を確保できた」という感覚に近かったとAさんは振り返る。
デスクライトの明るさは、長時間の勉強で目が疲れやすい受験期に特に助かったという。「デスクライトとして本当に役に立ちました」と言葉を残してくれたほど、細かな設備への満足度も高かった。
11月から入試本番まで、約4ヶ月間。ひたすら自習室に通い続けた。
- 平日6時間・休日9時間の学習時間を確保
- 自宅比で1日3時間以上の勉強時間増
- スマホ・ベッドの誘惑を物理的に排除
- デスクライトで目に優しい長時間学習を実現
- 早朝・深夜も利用可で自分のリズムで勉強
もちろん、毎日が順調だったわけではない。模試の点数が伸び悩む時期もあったし、体調を崩して思うように通えない日もあった。それでも「いつでも開いている自習室がある」という安心感は、受験期の精神的な支えになっていたとAさんは語る。
同じ時期に自習室KAKOIを利用していた他の利用者たちも、それぞれの理由でこの環境を選んでいた。たとえば15歳の男子学生のBさんも文京エリアの店舗に入会し「受験に向けて集中できる時間を増やしたい」と語っていた。また18歳の男子学生Cさんは、「スマホや漫画など」を自宅での障害として挙げ、有料自習室という選択肢を選んでいた。Aさんの悩みは、決して珍しいものではなかったのだ。
合格——悔しさとホッとした気持ちが、同時に来た
結果は、東京理科大学への合格だった。
第一志望の慶應義塾大学ではなかった。だからこそ、合格の知らせを受けた瞬間の気持ちは、単純な喜びではなかった。
第一志望ではなかったので、悔しかった気持ちとともに、受験が終わってホッとしました。
Aさん・19歳女子学生
この言葉には、4ヶ月間の重みがある。毎日6時間、9時間と机に向かい続けたからこそ生まれる、悔しさとホッとした感情の混在。全力で取り組んだ人間にしか感じられない感覚だ。
Aさんが後輩受験生に向けて残したメッセージは、シンプルだった。
「迷っているなら、自習室を利用するべきだと思います。」
難しい理屈ではない。「家で集中できない」と感じているなら、集中できる場所に行けばいい。それだけのことだが、その一歩を踏み出すかどうかが、受験の明暗を分けることがある。
7月の今、夏期講習と模試の結果に揺れているなら、一度立ち止まって考えてみてほしい。問題は「勉強量が足りない」ことではなく、「集中できる時間が足りない」ことかもしれない。そしてその答えは、環境を変えることで意外とシンプルに解決できる。
Aさんが証明したのは、特別な才能でも、鉄の意志でもない。「誘惑のない場所に、体ごと移動する」という、誰にでもできるひとつの選択だった。

