9月、夏の熱量を秋へつなぐために
9月に入ると、蝉の声がいつの間にか遠くなっている。夏の終わりと秋の始まりが交差するこの季節は、受験勉強においても「ここが正念場」になる時期だ。夏期講習を終えた受験生が力試しの模試に向き合い、社会人受験生もスケジュールを再確認して気を引き締め直す。
あるいは、そもそも「勉強を続けられる場所がない」という悩みを、まだ解決できていない人もいるかもしれない。
今回紹介するAさん(25歳・会社員)は、まさにそのひとりだった。働きながら大学再受験を目指すという、簡単ではない挑戦を続ける彼女が、なぜカフェ勉強に見切りをつけ、自習室KAKOIを選んだのか。その経緯と、現在の勉強スタイルを詳しく聞いた。
「もう一度、大学に行き直したい」——社会人受験を決意するまで
Aさんが大学再受験を決意したのは、仕事を続ける中で「もっと専門的に学び直したい」という気持ちが積み重なったからだという。
目標は明確だ。2028年春までの合格。逆算すれば、残り約1年半から2年。決して余裕のあるスケジュールではない。平日は仕事があり、使える時間は夜と休日だけ。それでも彼女は、じわじわと勉強を積み重ねることを選んだ。
最初に向かったのは、近所のカフェだった。仕事帰りにそのまま立ち寄れる手軽さと、適度な環境音が「集中できる気がした」という理由からだ。
しかし、しばらく通ううちに、カフェ勉強の限界が見えてきた。
カフェで感じた「3つの壁」
Aさんが体験アンケートで正直に書いてくれた悩みは、社会人受験生の多くが共感するはずの内容だった。
- ①空席があるかどうか行くまで分からない
- ②混雑すると長時間の滞在が難しい
- ③Wi-Fiが不安定で、オンライン教材や調べ物に支障が出る
「今日は絶対に勉強しよう」と気合を入れてカフェに向かっても、満席で入れないことがある。運よく席が確保できても、隣のグループのおしゃべりが気になって、テキストの内容が頭に入ってこない。そして2時間もすると、閉店や混雑を気にして席を立たざるを得ない。
「勉強の邪魔をされているわけではないのに、なんとなく腰が落ち着かない」——そんな感覚が蓄積していった。
検索結果のトップに現れた自習室——KAKOIとの出会い
転機は、ある日の検索から訪れた。「自習室 都内」と調べたところ、広告枠のトップに自習室KAKOIが表示された。それまで自習室の存在は知っていたが、「学生が使うもの」というイメージがあり、社会人の自分が利用できるとは思っていなかったという。
現在は主にカフェで勉強していますが、空席の有無が分からない、長時間利用が難しい、Wi-Fiが不安定、が主な障害です。
25歳・会社員のAさん(体験申込時のアンケートより)
体験を予約したのは本郷三丁目駅前店。最寄りの小伝馬町駅から無理なく通えるロケーションも、決め手のひとつだった。仕事帰りに寄れるかどうか、という実用的な基準は、社会人受験生にとってとりわけ重要だ。
実際に足を運んでみると、まず「静けさ」に驚いたという。カフェとは明らかに異なる、深い静寂。椅子の軋みも、隣の人の気配も、ほとんど気にならない。「ここなら、本当に集中できるかもしれない」という感覚が、体験のうちに生まれた。
Aさんが体験後に選んだのは、月契約での入会。「まず月単位で試してみて、自分に合うかどうか確かめたかった」という慎重な判断だった。2028年春まで長期にわたる受験勉強を想定しているからこそ、場所選びは妥協できなかった。
Apple Watchとポモドーロ法——Aさんの集中術
Aさんの勉強スタイルで特徴的なのが、Apple Watchを使ったポモドーロ・テクニックの実践だ。
ポモドーロ法とは、25分集中+5分休憩を1セットとして繰り返す時間管理術。もともとは集中力を持続させるための手法だが、Aさんが重視しているのは「音が出ない」という点だ。
Apple Watchのタイマー機能で行うポモドーロ法を多用しています。音が出ないためどこでも使えて便利です。
25歳・会社員のAさん(体験申込時のアンケートより)
スマートフォンのタイマーアプリだと、設定時に画面を見てしまい、そのままSNSに流れてしまうことがある。しかしApple Watchなら、振動で時間の区切りを知らせてくれるため、手元の作業を止める必要がない。
静粛が求められる自習室でこそ、この方法が真価を発揮する。アラーム音が鳴らない、スマートフォンをテーブルに出さなくていい、振動で集中の切れ目を把握できる——これらが積み重なって、「気づけば2時間経っていた」という状態を生み出している。
自習室KAKOIのような静かな環境は、このポモドーロ法との相性が抜群だ。カフェでは「25分後に振動が来るまで粘ろう」という意志を保ちにくかったが、周囲も同じように黙々と取り組んでいる空間では、その緊張感が自然とモチベーションを底上げしてくれる。
同じ後楽園エリアの店舗には、社会保険労務士試験の合格を目指す28歳会社員のBさんも通っている。Bさんもタイマーを活用して学習時間を区切る方式を採用しており、「テレビやスマホの誘惑が一切ない環境が決め手だった」と話す。目標は違っても、「誘惑のない場所で、タイマーを使って黙々とやる」というスタイルは共通している。
また、仕事の合間に国家試験合格を目指している34歳の男性Cさん(巣鴨駅前店利用)は、「実際に利用してみてとても満足した」という理由でそのまま月額プランへ移行した。年齢も職業も異なる人々が、それぞれの目標を持って同じ空間で学んでいる——その事実が、Aさんにとっても励みになっているという。
カフェとの比較——何が決定的に変わったか
Aさんが実感した変化を、カフェと自習室で比べると次のようになる。
| 比較項目 | カフェ | 自習室KAKOI |
|---|---|---|
| 席の確保 | 行くまで分からない | 入室すれば確実に着席できる |
| 長時間利用 | 混雑時は難しい | 営業時間中は滞在可能 |
| Wi-Fi | 不安定なことがある | 安定したネット環境 |
| 周囲の騒音 | 会話・BGMあり | 静粛環境 |
| ポモドーロ法との相性 | △(気が散りやすい) | ◎(集中が持続しやすい) |
特にAさんが「大きく変わった」と感じているのは、席に座ってからの「立ち上がりの速さ」だ。カフェでは席に着いてからも、周囲をつい観察したり、スマートフォンを確認したりして、本当に集中モードに入るまで時間がかかっていた。
自習室では、扉を開いた瞬間から「ここは勉強する場所」という空気が体に染み込む。荷物を置いてApple Watchのタイマーをセットしたら、もうそこからが勉強時間だ。移動の電車の中でスイッチを入れ始めて、入室と同時に加速できる感覚——それが今のAさんの標準になっている。
2028年春まで——長丁場をどう走り続けるか
Aさんの受験期限は、最長で2028年春までと自身で設定している。仮に2027年度の受験で合格できれば理想だが、仕事を続けながらの挑戦である以上、余裕を持ったスケジュールで臨んでいる。
9月は、その長丁場においても重要な節目になる。夏の学習の成果を確認し、秋以降の強化ポイントを見定める時期だからだ。共通テストや私立一般入試に向けて、あと数ヶ月でどれだけ積み上げられるか——焦りと冷静さを同時に求められる季節でもある。
「どんなことがあっても、毎日続ける」——これは、同じ文京エリアの店舗に通う32歳会社員の別の利用者が入会時に書いた言葉だ。「毎日5分でもテキストを開くことは続けたい」という、その小さな意志の積み重ねが、長期受験の本質をついている。
Aさんも同様だ。毎日完璧に勉強する必要はない。でも、勉強できる環境に身を置く習慣だけは絶やさない。自習室KAKOIはその「習慣の錨」になっている。
社会人ですが大学再受験を目指しており、受験勉強に利用したいと考えています。期限は最長で2028年春までを想定しています。
25歳・会社員のAさん(体験申込時のアンケートより)
仕事をしながら大学を目指すというのは、まわりにロールモデルが少ない挑戦だ。予備校のクラスメートもいなければ、毎日顔を合わせる受験仲間もいない。それでも、自習室という空間で同じように黙々と向き合っている人々の存在が、見えない連帯感を生んでいる。
カフェで感じた「腰が落ち着かない感覚」は、もうない。今のAさんには、Apple Watchを腕にはめ、タイマーをスタートさせれば、すっと集中の世界に入れる場所がある。
2028年春という締め切りに向けて、今日も25分が刻まれていく。

