10月、目標を立てるにはちょうどいい季節
10月に入ると、空気がすっと乾いてくる。夏の蒸し暑さがようやく抜け、朝の通勤電車も少しだけ身が引き締まる感じがする季節だ。
大学のキャンパスでは後期授業がすでに本格化し、11月・12月のテスト期間を見据えて、そろそろ本腰を入れなければという空気が漂い始める。資格試験の世界でも、年末に向けた追い込みシーズンが静かに幕を開ける時期だ。
「やらなきゃ、とは思っている。でも家では、どうしても集中できない」。そんな悩みを抱えている人は、決して少なくないはずだ。
今回紹介するのは、そんな壁をひとつの決断で乗り越えた、20歳の大学生・Aさんの話だ。
目標は民間奨学金の獲得。でも、家では集中できなかった
Aさんが自習室KAKOIの文京シビックセンター前店を訪れたのは、2025年の年末のこと。目標は明確だった。民間団体の奨学金を獲得するために、優秀な成績を修めること。
奨学金の審査には成績が直接影響する。つまり、目標はぼんやりとした「勉強したい」ではなく、「結果を出さなければならない」という切実なものだった。
しかし、自宅での勉強は思うようにいかなかった。Aさんが自分自身の弱点として挙げたのは、二つの誘惑だった。
- スマートフォン・SNSの通知が気になってしまう
- 家族の生活音や話し声が頭に入ってくる
どちらも「意志が弱い」というよりは、環境の問題だ。スマホがそこにあれば触ってしまうのは当然だし、家族が生活している空間に「完全な静寂」を求めるのは最初から難しい。
Aさんはそのことを理解していたからこそ、場所を変えることを選んだ。検索ワードは「年中無休、静かそうな自習室」。たどり着いたのが、自習室KAKOIだった。
「年中無休で、静かそうだった」——KAKOIを選んだ理由
Aさんが自習室KAKOIを選んだ決め手は、シンプルだったと言う。
年中無休で、静かそうだったので選びました。
20歳・大学生 Aさん
年末年始は、多くの図書館や学習スペースが休館・休業になる。帰省ラッシュでカフェも混雑し、腰を落ち着けて長時間勉強できる場所はぐっと少なくなる。その時期に「休みなく使える」という条件は、Aさんにとって大きな安心感だった。
「静かそう」という印象も、実際に訪れてみて確信に変わった。半個室のブース席は左右をパーテーションで仕切られており、視線も音も遮断される。家族の声も、SNSの通知音も、ここでは届かない。
初日に席に座った瞬間、Aさんはある感覚に気づいたという。「ここでは、勉強する以外にやることがない」。それが、すべての出発点だった。
毎日9時から20時まで。「お金を払ってでも通ってよかった」
Aさんの利用期間は約1週間。しかし、その密度は相当なものだった。
約1週間の利用でしたが、毎日9時頃から20時頃まで勉強しました。
20歳・大学生 Aさん
1日あたり約11時間。7日間続ければ、合計で77時間近い勉強量になる。「自習室に来たら、勉強するだけ」という環境が、これを可能にした。
Aさんがとくに重視したのは、「オンとオフを明確に切り替えること」だった。そのために、自分なりのルールを設けた。
自習室にいる時はスマホを開かない、家にいる時は勉強をしない、というルールを設けました。
20歳・大学生 Aさん
このルールは一見シンプルだが、実はかなり合理的だ。「勉強する場所と休む場所を完全に分ける」ことで、脳に「ここにいる間は集中するしかない」という条件反射が生まれる。場所が切り替わることで、気持ちの切り替えも自動的についてくる。
自宅でスマホを触るのはルール通り「休息」であり、罪悪感を持たなくていい。自習室では開かないと決めているから、迷わなくていい。その「迷わなさ」が、集中力の総量を底上げしていた。
結果として、Aさんの1日あたりの実質的な集中時間は2〜3時間増えたという。自宅での「なんとなく机に向かっている時間」とは質が根本的に違っていた。
「場所代」は集中力への投資
Aさんが体験を終えて残したコメントは、非常に率直だった。
家にいるとだらけてしまうので、お金を払ってでも自習室に通ってよかった。
20歳・大学生 Aさん
「お金を払ってでも」という言葉に、この体験の本質がある。自習室は無料ではない。しかしAさんにとって、その費用は「集中できる環境を確実に確保するための投資」として十分に見合うものだった。
カフェで過ごす飲み物代を毎日払っても、騒音があって結局集中できない——そんな経験をしている人には、刺さる言葉ではないだろうか。
同じ悩みを持つ人へ——Aさんからのメッセージ
Aさんはアンケートの最後に、こんなメッセージを書き残している。
目標に向かって頑張りたいという気持ちが少しでもあるのであれば、ぜひ自習室を契約するとよいと思います。
20歳・大学生 Aさん
「少しでも」という言葉が、やさしい。「完璧にやる気がある人だけが来る場所」ではない、ということを、Aさん自身がよく知っているからだろう。
Aさんだって最初から11時間集中できていたわけではない。自宅でだらけてしまう自分に気づき、環境を変えることを選んだ。ルールを作り、場所の力を借りた。その積み重ねが、1週間で77時間という数字になった。
似たような声は、ほかの利用者からも聞かれる。後楽園駅前店を体験した18歳の女子学生・Bさんも、こう話していた。
家ではついスマホを触ったり、ベッドの誘惑に負けてしまいますが、ここでは周囲も静かに勉強しており、個別ブースのおかげで自分だけの空間が確保され、誘惑が一切なく試験勉強に没頕できました。
18歳・女子学生 Bさん
Bさんが特に印象的だったと話すのは、椅子の座り心地だ。「一度も席を立つことなく数時間続けて参考書を読み進められた」と言う。半個室という「適度な閉鎖感」が、座った瞬間にスイッチを入れてくれる感覚があった、と。
スマホの誘惑、ベッドの存在、家族の声——これらはどれも「意志力」でねじ伏せようとするより、そもそもない環境に身を置くほうがはるかに楽だ。
10月は、勉強習慣を見直すのに最適な季節だ。夏の疲れが抜け、年末・年度末の目標がまだ遠くに見える、この時期に「場所を変える」という選択をした人が、後になって振り返ったとき——Aさんやbさんのように「あの時始めてよかった」と思えるはずだ。
少しでも頑張りたい気持ちがあるなら、まずは場所を変えてみることから始めてみてほしい。

