42歳が手にした簿記合格の習慣

42歳が手にした簿記合格の習慣 | 自習室KAKOI
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梅雨入り前の6月、「やるなら今だ」と思った

6月。関東がそろそろ梅雨入りを迎えるこの時期、じめじめとした空気が気力を奪いやすい季節でもある。外に出るのが億劫になり、「今日は家で勉強しよう」とソファに腰を落ち着かせたまま、気づけば夕方――そんな経験を持つ人は少なくないだろう。

資格試験の勉強を始めようとする社会人が、最初にぶつかる壁の多くは「テキストの難しさ」ではなく、「机に向かい続けられないこと」だ。意志の問題ではなく、環境の問題。それを身をもって知ったのが、今回の主人公であるAさん(42歳・当時無職)だった。

AさんはKAKOI千石自習室を利用し、日商簿記3級の合格を手にした。結果だけ聞けばシンプルな話に聞こえるが、そこに至るまでの道のりには、多くの人が共感できるリアルな葛藤があった。


自宅で勉強できなかった、本当の理由

Aさんが簿記の勉強を始めたのは、求職活動の一環だった。「スキルとして手元に置いておきたい」という動機で日商簿記3級のテキストを購入し、自宅で独学をスタートさせた。

しかし、思うように進まなかった。障害は二つあった。一つはベッドの誘惑。自宅で机に向かっていると、すぐ横にあるベッドが視界に入る。「10分だけ」のつもりが、気づけば1時間が過ぎている。意志の力だけで抗い続けることには限界があった。

もう一つは家族の生活音と話し声。テレビの音、家族同士の会話、台所で鍋がぶつかる音。それぞれは小さな音だが、積み重なると集中の糸が何度も途切れた。「静かにして」とは言いにくい。家族が普通に生活しているだけなのだから。

ベッドの誘惑(寝てしまう)、家族の生活音・話し声が一番の悩みでした。

Aさん・42歳・当時無職

こうして「今日もほとんど進まなかった」という日が積み重なり、資格取得への道は遠ざかるように感じられた。テキストは開くが、頭に入らない。そんな停滞が続いていた。


「家から近い」「早朝深夜使える」「年中無休」が決め手だった

自習室の存在を知ったのは、ネット検索がきっかけだった。「自宅で集中できない」という課題を解決しようと情報を調べるうちに、KAKOI千石自習室にたどり着いた。

Aさんが入会を決めた理由は三つある。

  • 自宅から近く、通うハードルが低い
  • 早朝・深夜も利用できる
  • 年中無休で開いている

「料金を払うなら毎日通わないともったいない」という気持ちが、自然と習慣形成の後押しになった。無職という立場上、時間の使い方が問われる状況でもあった。だからこそ、「今日も行く」という行動を惰性にするほど通い続けた

早朝や深夜でも利用できるという点は、特に大きかった。「今日は夜に集中できる」「明日は朝から行こう」という柔軟な計画が立てられる。昼夜を問わず自分のペースで使えることが、継続の鍵になった。


1日3時間、「集中できる音楽」と過ごした日々

自習室に通い始めてから、Aさんが確立したのは1日3時間の学習スタイルだった。自宅では1〜2時間だった実質的な集中時間が、自習室では確実に3時間に伸びた。

工夫も一つあった。YouTubeで「集中できる音楽」を検索し、それをイヤホンで流しながら勉強するスタイルだ。完全な無音だと逆に気が散ることもある。適度なBGMが思考の流れを滑らかにしてくれた、とAさんは言う。

集中できる音楽をYouTubeで検索すると出てきます。それを聴きながら、勉強をしておりました。

Aさん・42歳・当時無職

自習室の席には左右にパーテーションがあり、前方は壁か仕切り。他の利用者の動きが視界に入りにくく、「今ここで勉強する」以外の選択肢がない空間だ。ベッドも家族の声もない。あるのは自分とテキストと、イヤホンから流れる音楽だけ。

その環境が、Aさんの集中時間を1日あたり1〜2時間増やした。単純計算で、月に30〜60時間の学習量が積み上がる計算になる。これは大きな差だ。

同じKAKOI千石店には、Aさんとは異なる目標を持つ利用者もいた。47歳の自営業男性のBさんは、TOEIC900点スコア取得を目標に通い始めた一人だ。「快適で集中できる学習環境だと感じた」という理由で入会を決めており、年齢や職業を超えて、各自の目標に向き合う人たちが静かに席を並べていた。同じ空間に目標を持った人間がいる——そのことが、Aさんにとっても「今日もやろう」という静かな動機になっていた。


合格、そして次の目標へ

結果として、AさんはKAKOIを利用しながら日商簿記3級に合格した。テキストを買っただけで止まっていた自分が、試験当日に問題用紙を開き、答案を書き上げた。その達成感は、資格そのものの価値以上に、「自分が続けられた」という事実にあったかもしれない。

自習室を借りて本当に良かったです。

Aさん・42歳・当時無職

Aさんはすでに次の目標を見据えている。2025年10月ごろに日商簿記2級の取得を目指すという。3級で積み上げた「毎日通う」「3時間集中する」という習慣を、そのまま次のステージに持ち込む計画だ。

環境を変えることで、習慣が変わった。習慣が変わることで、結果が変わった。その順番が正しかったと、Aさんの体験は教えてくれる。

同じように「家で集中できない」と悩んでいる人に、Aさんはこう伝えている。

「迷ったら、とりあえず1日体験をすることをお勧めします。」

梅雨の季節は、気力も体力も消耗しやすい。だからこそ、意志ではなく仕組みに頼ることが最も賢い戦略かもしれない。自習室という「逃げ場のない空間」が、Aさんの人生を静かに、確実に動かした。

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この記事を書いた人

松尾 大造のアバター 松尾 大造 代表取締役

インプラス株式会社 代表取締役。自習室KAKOI(かこい)創業者。

大学受験を志す娘の保護者としての経験と、従来の自習室に対する課題意識から自習室KAKOIを創設。文京区を中心に7店舗を展開し、月間1,000人以上の方に利用される学習空間を提供しています。

全店舗の半個室ブース設計、利用プラン、経営戦略のすべてを手掛けており、「学習効果を最大化する環境」の実現に情熱を注いでいます。

利用者の安心安全を最優先し、デスク単位の防犯カメラ設置やデジタルキーによるアクセス管理を業界に先駆けて導入・運用しています。

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