司法試験に合格した35歳会社員の勉強習慣|仕事帰りに自習室直行で1日2時間増やした方法|自習室KAKOI

会社員が司法試験に合格した勉強術 | 自習室KAKOI
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9月、社会人受験者にとって最も苦しい季節

9月に入ると、夏の疲れが体に蓄積し始める。長かった暑さが少しずつやわらぎ、朝夕に秋の気配が漂いはじめる頃、試験勉強に取り組む社会人にとっては、気持ちが揺れやすい季節でもある。

年度後半の資格試験シーズンが迫り、「まだ間に合う」という焦りと「もう疲れた」という消耗感が交互に押し寄せる。仕事をしながら勉強を続けるのは、試験範囲の広さ以上に、毎日の習慣を維持し続けることとの戦いだ。

2025年1月、司法試験に合格した会社員のAさん(35歳・男性)も、かつてそんな9月を何度も経験してきた一人だ。仕事と試験勉強の両立に悩み続けた末に、ある「直行習慣」がすべてを変えた。

「一度家に帰ると、もう終わり」という壁

Aさんが司法試験の勉強を本格的に始めたのは30代に入ってからだ。もともと法律に興味があり、仕事のかたわら少しずつ学んでいたが、なかなか本腰を入れられずにいた。

平日は会社からの帰宅が夜8時を過ぎることも多く、帰れば食事、風呂、少し休憩するともう10時。「今日は疲れたから明日にしよう」という言葉が、毎晩のように頭をよぎった。

休日はまとまった時間が取れるはずなのに、午前中はだらだら過ごし、午後になってようやく机に向かっても、今度は眠気と戦うことになる。そうした繰り返しが、何ヶ月も続いた。

一度家に帰ると疲れて寝てしまうんです。それが何より困っていた。帰宅してソファに座ったら最後、もう動けなくて。

35歳・会社員・Aさん

スマホやSNSの誘惑も大きな敵だった。「少し休んでから」と手に取ったスマホが、気づけば1時間を奪っている。Aさんにとって自宅は、勉強するための空間としてすでに機能しなくなっていた。

自習室との出会い、「帰り道に寄れる場所」という発見

転機が訪れたのは、自習室KAKOIの江戸川橋駅前店を知ったときだ。最寄り駅から徒歩圏内にあり、早朝・深夜も利用でき、年中無休という条件が目に留まった。

「家から近い」「静かそう」「席や椅子がよさそう」「料金が安い」。Aさんが自習室を選んだ理由はシンプルだった。派手な設備への期待ではなく、毎日無理なく通い続けられるかどうかが判断基準だった。

最初の数日は試しに使う感覚だったが、ある日、仕事が終わったその足で自習室に向かってみた。電車を乗り換えて直接入室し、スーツのまま教材を広げた。するとあの「帰宅してしまったら終わり」という罠を、完全に回避できていることに気づいた。

仕事からの帰り道に、そのまま自習室に直行するようにしました。家に寄らないだけで、全然違う。自分でも驚くくらい、勉強できるようになりました。

35歳・会社員・Aさん

静かな空間に座り、周囲の人たちが黙々と作業に向かっている。その雰囲気が、不思議と集中を引き出した。Aさんはこの「直行習慣」を、試験当日まで続けることを決めた。

1日2時間増えた、ルーティンの力

Aさんが確立したのは、シンプルなルーティンだった。

  • 平日:仕事終わりに自習室へ直行、2〜3時間勉強してから帰宅
  • 休日:午後から自習室に入り、半日単位でまとめて学習
  • 移動中:スマホでの誘惑を断ち、参考書の内容を頭で復習

このリズムを続けることで、以前は週に数時間しか確保できなかった勉強時間が、1日あたり1〜2時間増加した。積み重ねれば月に30〜60時間の差になる。司法試験のような長期戦では、この差が合否を分ける。

自習室の「開放感」もAさんにとっては予想外の発見だった。壁や天井が圧迫感なく設計されており、長時間座っていても疲れにくい。集中が途切れたときも、静かな空間の中で少し伸びをするだけでリセットできた。

一方、同じように働きながら資格試験に挑んでいた利用者も少なくなかった。50代で資格試験に向き合っていた会社員のBさん(女性)は「集中できない」という悩みを抱えて自習室の体験に来た一人だ。自宅やカフェでは気が散ってしまうという状況は、Aさんの経験ととてもよく似ている。

また、中小企業診断士の試験に向けて勉強中の会社員Cさん(52歳・男性)は「周りの騒音・雑音」を最大の悩みに挙げていた。静かさを求めて自習室を選んだその動機は、社会人が勉強環境に何を求めているかを如実に示している。

勉強の場所に困っている社会人は、決してAさん一人ではない。環境さえ整えれば、仕事と学習の両立は現実的なものになる。

合格の先に見えた「継続させる仕掛け」の大切さ

2025年1月、Aさんは司法試験の合格通知を受け取った。何年も向き合ってきた目標がついて実を結んだ瞬間だった。

合格後、Aさんは同じ境遇の人たちへのメッセージとして、こんな言葉を残している。

社会人で資格試験勉強をする場合は、何よりも継続が大切です。そのためにまずは、環境を整えるとよいかと。周りの人に受験を宣言したり、有料の自習室を試験日まで契約して先にお金を払っておくなど、途中で逃げないように自分にプレッシャーをかけると自然と続きます。

35歳・会社員・Aさん

「有料の自習室を先に契約してお金を払う」という発想は、意志の力に頼らないための仕掛けだ。お金を払ってしまえば、行かないともったいない。その心理が、三日坊主を防いでくれる。

Aさんが自習室を選んだ理由のひとつに「料金が安かった」があった。しかし彼にとってその「コスト」は、自分を勉強に縛りつけるための仕掛け代でもあったのかもしれない。

9月はまだ間に合う。年度末や年明けの試験を見据えて、今から学習習慣を作り直すには十分な時間がある。仕事の帰り道に少し寄り道する、その一歩が、何ヶ月も後の自分を変えることになる。

環境を変えれば、意志は要らない。Aさんが身をもって証明したのは、そういうことだった。

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この記事を書いた人

松尾 大造のアバター 松尾 大造 代表取締役

インプラス株式会社 代表取締役。自習室KAKOI(かこい)創業者。

大学受験を志す娘の保護者としての経験と、従来の自習室に対する課題意識から自習室KAKOIを創設。文京区を中心に7店舗を展開し、月間1,000人以上の方に利用される学習空間を提供しています。

全店舗の半個室ブース設計、利用プラン、経営戦略のすべてを手掛けており、「学習効果を最大化する環境」の実現に情熱を注いでいます。

利用者の安心安全を最優先し、デスク単位の防犯カメラ設置やデジタルキーによるアクセス管理を業界に先駆けて導入・運用しています。

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