「志望校の偏差値まであと10も足りない…」
「やらなきゃいけないことが多すぎて、何から手をつければいいかわからない…」
大学受験は、数ヶ月から1年以上続く長い戦いです。
真面目な受験生ほど、遥か遠くにある「第一志望合格」というゴールばかりを見てしまい、今の自分とのギャップ(現実味のなさ)に絶望してしまうことがあります。
もしあなたが今、プレッシャーでペンが止まっているなら、目標の立て方を変えるだけで劇的に勉強が進むようになります。
今回は、逆転合格する受験生が自然とやっている「スモールステップ(小さな目標)の魔法」について解説します。
いきなり「富士山」を目指すと遭難する
多くの受験生が陥りがちな失敗パターンです。
⚠️ 失敗する「いきなり大きな目標」パターン
「偏差値40から早慶合格!」といきなり最終ゴールだけを見据えてしまうと…
- ❌ 現実味がなく、具体的に何をすればいいかわからない
- ❌ 模試の結果が出るたびに「まだ届かない」と自信を失う
- ❌ 成功体験が得られず、途中で挫折する
「合格」という結果は、あくまで最後に手に入るものです。
毎日「まだ合格してない」という欠乏感で勉強するのは、精神的に限界がきてしまいます。
「階段」を作れば、勝手に登れる
そこで大切なのが、画像の右側にある「小さな目標をたくさん設定する」という考え方です。
いきなり頂上を見るのではなく、「今の自分でも、少し努力すれば手が届く場所」に旗を立てていくのです。
💡 受験生のための「スモールステップ」変換例
- 英語の目標
- × 偏差値を10上げる
◎ 今週中に単語帳のChapter 1を完璧にする - 数学の目標
- × 青チャートを全部終わらせる
◎ 今日は「二次関数」の例題だけ解けるようにする - 模試の目標
- × A判定をとる
◎ 苦手なベクトルの大問だけは完答する
「できた!」が偏差値を押し上げる
なぜ細かく分ける必要があるのでしょうか?
それは、脳に「成功体験(ドーパミン)」を与えるためです。
- 「今日のノルマを達成した!」(達成感)
- 「先週より単語テストの点が良かった!」(自信)
この小さな「できた!」の繰り返しが、「自分ならやればできる」という自己効力感を生み出し、モチベーションを維持するプラスのスパイラルを作ります。
気づいたときには、あんなに遠かった「頂上」に手が届く場所にいるはずです。
まとめ:今日の「1段」だけに集中しよう
「塵も積もれば山となる」という言葉通り、受験勉強にワープはありません。
遠くのゴールを見て不安になるのではなく、「今日登るべき1段」だけを見てください。
「今日はこれをやったぞ」と胸を張って寝る。
その積み重ねが、必ずあなたを合格へと導きます。
もし、「家だと誘惑が多くて、今日の1段を登りきれない…」という場合は、ぜひ自習室を活用してください。
静かな環境で、目の前の課題だけに集中できる場所を用意して待っています。

