1. 終わりの見えないトンネルの中で
今日もまた、机に向かうのが怖くて、スマホを触っていませんでしたか?
「勉強しなきゃ」と思えば思うほど、体は鉛のように重くなる。
参考書の文字を目で追っても、頭に入ってこない。
孤独で、不安で、自分が何のために頑張っているのか分からなくなる瞬間。
誰にでもあります。あなただけではありません。
今、あなたが感じているその痛みは、本気で挑んでいる証拠です。
2. その先に待っている「感覚」
もし、今の苦しみが報われる瞬間が来るとしたら、それはどんな景色だと思いますか?
ドラマのような感動? 涙? ガッツポーズ?
先日、長い戦いを終えて合格を勝ち取ったある先輩は、その瞬間のことをこう語ってくれました。
「嬉しすぎて、実感が湧きませんでした」
派手な花火が上がるような興奮ではなく、静かに、でも確実に訪れる「信じられないほどの喜び」。
ずっと背負っていた重い荷物が、フッと消えてなくなる瞬間。
その「実感が湧かないほどの幸せ」は、今の苦しい時間の先に、必ず用意されています。
3. 私たちは、そんなに強くない
「でも、自分は意志が弱いから…」
そうやって自分を責めるのは、もう終わりにしましょう。
合格した先輩たちも、最初から鋼のメンタルを持っていたわけではありません。
仕事を終えて22時に帰宅していたある合格者は、当時の自分をこう振り返ります。
「家に帰ると『寝るだけ』の日常でした。勉強しなくてはと思いながらダラダラしてしまい、何も進まなかったんです」
家には魔物が住んでいます。
「仮眠のつもりでベッドに入ったら、2、3時間寝てしまった」
「家族の生活音が気になって、イライラしてしまった」
これはあなたのせいではありません。脳が家を「休む場所」だと認識しているからです。
この先輩が合格できた理由は、意志を強くしたからではありません。ただ、「戦う場所」を変えただけでした。
「夜遅くまで自習室がやっているため、仕事帰りに短時間でも集中して勉強ができました」
「家で頑張る」ことを諦めて、外に出た。
勝因は、たったそれだけのことでした。
4. 靴を履いて、空気を吸いに行こう
今、部屋で鬱々としているなら、ペンを置いてもいいです。
その代わり、靴を履いて外に出ませんか?
自分を責めるエネルギーがあるなら、そのエネルギーを使って場所を変えてみる。
カフェでも、図書館でも、あるいは夜遅くまで開いている自習室でも。
外の空気を吸って、椅子に座った時点で、今日のあなたはもう十分偉い。
辛いのは、今この瞬間だけです。
場所が変われば、心も変わり、やがてその先にある「嬉しすぎて実感が湧かない景色」へと繋がっていきます。

