10代は受験、20代は資格、30代は仕事——年代別データで見えてきた、自習室を使う人たちのリアルな目的

自習室の年代別利用データを解説するイメージ|10代・20代・30代・60代まで幅広い世代が自習室を使う目的(受験勉強・仕事・趣味学習)
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83名のデータを年代別に分解すると、何が見えるか

「自習室を使う人」をひとくくりにしても、実態はかなり違う。自習室 KAKOIの2026年利用者アンケート(有効回答83名)を年代別に集計すると、利用目的・職業・行動パターンにはっきりとした傾向の差が現れた。本記事ではそのデータを年代別に整理し、各層がなぜ・どのように自習室を使っているかを解説する。

回答者の年代構成

まず全体像を確認する。年代別の回答者数は以下のとおりだ。

年代人数全体比主な職業
10代25名30%学生・高校生・浪人生
20代25名30%会社員・学生・大学生
30代12名14%会社員(全員)
40代16名19%会社員・自営業
50代以上4名5%会社員・主婦

10代と20代がそれぞれ30%ずつで、合計で全体の6割を占める。一方、30代以上も4割存在しており、「自習室=学生の場所」という認識が実態とかけ離れていることがわかる。特筆すべきは30代で、回答者12名が全員「会社員」だった。偶然とは考えにくく、30代の働き方と学習ニーズを反映した結果だと考えられる。

10代:目的は受験、課題は「家で勉強できないこと」

10代の利用目的は受験勉強が中心だ。ただし、単純に「受験生だから自習室に来た」という話ではない。アンケートには「家だと集中できないため」「自宅では勉強できないタイプなので助かった」という声が複数あり、自習室を選んだ理由の根底には「自宅での学習困難」がある。

また、10代に特有の利用パターンとして「入試遠征中の空き時間」がある。「受験のため遠征中に勉強場所が欲しかった」「入試で東京にきて空き時間にどこか勉強できるところが欲しかった」という回答が複数あり、地方在住の受験生が上京した際の拠点として機能していることが読み取れる。駅前という立地が、この層にとって特に有効に働いている。

さらに18歳の男性学生は「塾が空いていない時間に行けるのが凄く助かる」と書いている。塾の補完として自習室を使うというパターンは、10代の利用の大きな部分を占めている可能性が高い。

20代:資格勉強が最多、転職・就活も

20代の利用目的で最も多かったのは資格勉強だ。「資格の勉強」「資格試験の勉強」という回答が複数あり、この層にとって自習室は資格取得のインフラになっている。加えて「就活のための調べ物」「転職したので、いち早くスキルを磨きたいから」という回答もあり、キャリアに関連した学習ニーズが強い。

20代の特徴として、大学生と社会人が混在している点がある。大学生は「図書館が混んでいる」「家では集中できない」という理由で来ており、社会人は「退勤後の学習時間を確保したい」という動機が強い。同じ20代でも、置かれた環境によって使い方が異なる。

30代:全員会社員、目的はテレワークと資格勉強

今回のデータで最も明確な傾向が出たのが30代だ。回答者12名が全員「会社員」であり、利用目的はテレワーク・PC作業・資格勉強に絞られている。34歳の男性会社員は「テレワーク(PCでの資料作成など)」と明記しており、自習室をサテライトオフィス的に活用している姿が見える。

30代は「自宅近くに作業できる場所を探していた」という選択理由も目立つ。「自宅からの距離、きれいさ」(37歳・男性・会社員)、「自宅からの距離が近い、PC作業がOK」(34歳・男性・会社員)。リモートワークが普及した現在、自宅以外の近距離作業スペースとして自習室が機能していることを示している。

40代:利用目的が最も多様な年代

40代は回答者16名の中に「子供の学習内容の確認」「学士編入」「テレワーク」「資格試験」と、利用目的が最も多岐にわたっていた。子どもの勉強を隣で確認しながら自分も作業する親の姿、40代でキャリアチェンジのために学位取得を目指す姿——他の年代では出てこなかった使い方が、この層には集まっている。

また40代には自営業・フリーランスの割合が他の年代より高く、「働き方の柔軟さ」が自習室の利用につながっていると考えられる。固定のオフィスを持たない分、集中できる作業場所へのニーズが高い。

年代を横断して共通する「選択理由」

年代ごとに利用目的は異なるが、自習室を選んだ理由には共通項がある。アンケート全体を通じて繰り返し登場するキーワードを整理すると、次の3点に収束する。

  • 自宅での集中困難——誘惑・家族・生活音からの物理的な離脱
  • カフェ・図書館の代替——騒音・席の不確実性・長居への後ろめたさの解消
  • 駅近という立地——通勤・通学の動線上にあることが継続利用を支える

この3点は10代の学生にも、50代の会社員にも当てはまる。年代が変わっても、「集中できる環境を外に求める」という根本的なニーズは変わらない。自習室が年代を問わず使われている理由は、そこにある。

まとめ

83名のデータを年代別に分解すると、「自習室のユーザー像」が一枚の絵ではなく、5つの異なる層の集積であることがわかる。受験生、資格勉強中の20代、テレワーカーの30代、多様なニーズを抱える40代——それぞれが違う理由で来ているが、集中できる静かな環境を必要としている点は共通している。自分の年代・目的に照らして、自習室の使い方を考えてみてほしい。自習室 KAKOIでは無料体験を実施しています。

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この記事を書いた人

松尾 大造のアバター 松尾 大造 代表取締役

インプラス株式会社 代表取締役。自習室KAKOI(かこい)創業者。

大学受験を志す娘の保護者としての経験と、従来の自習室に対する課題意識から自習室KAKOIを創設。文京区を中心に7店舗を展開し、月間1,000人以上の方に利用される学習空間を提供しています。

全店舗の半個室ブース設計、利用プラン、経営戦略のすべてを手掛けており、「学習効果を最大化する環境」の実現に情熱を注いでいます。

利用者の安心安全を最優先し、デスク単位の防犯カメラ設置やデジタルキーによるアクセス管理を業界に先駆けて導入・運用しています。

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